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IH調理器の磁界について

  • 2016/02/06
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〔IH調理器とは、原理と磁界〕

 今まで、IH調理器の出す低周波磁界には触れませんでした。「生体と電磁波」の参考文献には、この超強力な磁界や同じ周波数帯の磁界による生体への影響についての研究報告がありません。IH調理器の原理は、数10kHzの交流磁界を調理用の鍋やフライパン(以下鍋とします)を通し、この磁束の周囲にできる電流が鍋の底板を加熱するものです。鍋の底が鉄系で比透磁率が高ければ、ほぼ全ての磁束が鍋の底を通り、漏れる磁界の量はわずかになるでしょう。

しかし、鍋がアルミ製であれば、比透磁率が1で磁界が底板には留まらず外に漏れ出します。鍋が鉄製であっても、IH調理器の磁界を出すコイルよりも鍋の直径が小さい場合や鍋の底板が薄い場合、には磁界は鍋の外に漏れます。写真は、ポータブル型のIH調理器に小型の鉄鍋を置き、弱モードで真上1.9mの位置で漏れた磁界を測定したものです。測定法は、1ターンの直径20cmのコイルに生じる電流を電流アンプで増幅し負荷抵抗に生じる電圧を測定しました。磁界の強さはキャリブレーションをしていないので、正確な値はわかりません。IH調理器を使った、数10kHzの“強い磁界”が健常者に対する影響について、医学的な調査研究はありません。
それでは、別の方法でIH調理器の出す磁界をもう少し詳しく調べてみましょう。

〔IH調理器の出す磁界の強さ〕

IH調理器の出す磁界の強さを、一般社団法人日本電機工業会JEMAが“規定の大きさの鍋にて最高火力で動作”させて測定を行い、ICNIRPの基準のはるか下にある、と公示しています。なお、ICNIRPは、WHOが電磁波に関する規制値の根拠を提供する組織です。IH調理器以外の家電製品の出す磁界をJEMAが測った結果が下記のURLにあります。
https://www.jema-net.or.jp/Japanese/ha/ih/q_a.html
ここで重要なのは測定条件です。JEMAは既定の大きさの鍋、と書いていますが上に書いた様に、鍋の底板の材質と大きさと厚さが重要です。スーパーの棚で売られている、安売りの“IH調理器対応小型手持ちアルミ鍋”でJEMAが測定をしてくれたらよかったのですが、安売り鍋では“既定の鍋”の条件を満たすのは無理でしょう。
市販の鍋でJEMAの測定結果を出す鍋の入手は、合羽橋や三条などの産地で探し回れば可能と思いますが、アルミとステンレスを重ね合わせた3層とか5層とかの鍋では保証できません。昔ながらの無垢の鉄製が安心です。経験的に、既定の鍋の条件を満たす大型で厚い鉄鍋であれば、漏れ磁界を安物鍋の1000分の1にしてICNIRPのガイドラインをクリアするのは可能です。

〔IH調理器の磁界の人体への影響〕

IH調理器の磁界と同じ周波数帯での“もっと弱い磁界”での動物実験が有ります。次回その写真をお見せしますが、ハツカネズミにブラウン管オシロスコープCRTを使って長時間の弱い被曝をさせると、強い老化現象を起こします。今はCRTは使われず、もっと電磁波の放射量の少ない液晶ディスプレーを使っています。当時はCRTを長時間使う方、特に女性、は胸から腰の磁界の被曝を防ぐエプロンを使っていました。鉄粉入りの厚く重いエプロンはCRTの磁界を防ぐことができました。
この対CRT用のエプロンは今はありませんが、最近、心臓ペースメーカーがIH調理器で誤作動をするので、その対策用として、昔のCRT用と同じ様なエプロンが販売されています。結構高価ですし、いちいちエプロンを着用するのが面倒です。オフィス用なら洗うことは少ないが、IH調理器を使う時に使うならば料理中に汚れます。ざぶざぶ洗いたいが、難しい。質の良い鍋やフライパンを探す方がエプロンを使うよりも楽ですし、コストも安くなる。今後IH調理器用の鍋やフライパンを探して、いずれお知らせします。それまでは、IH調理器からなるべく身体を離して使っていて下さい。次回はIH調理器の出す磁界についてと、エプロンの効果を書きます。

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