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人民日報の「妊婦用電磁波防護服は効果無し」

  • 2017/07/06
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利益相反で言いたいことが言えませんでした

 2016年7月16日に公開した、「電磁波対策方法についての具体的な解説(その2)で導電性の布で作った電磁波防護服は、理論的には効果が無いと書きました。これまでは、他社が販売している電磁波防護の部品や機器が理論的に間違えていても、利益相反になるので、はっきりと「買っても意味が無いと」書くことは控えていました。電磁波防護服は大きくて高価で、買っても意味が無い物を購入するのは勿体ないことです。
そんな時に、電磁波対策についてネットサーフィンをしていたら、少し古いですが、人民日報日本語版の記事を見つけました。表題は「妊婦用電磁波防護服は効果無し」です。
http://j.people.com.cn/94475/7681631.html

中国の妊婦は電磁波を心配している
 最初の要約の部分を直接引用します。「女性は妊娠すると、日常生活で受ける電磁波が多すぎることを配慮し、電磁波防護服を着用するのが一般的だ。各種電磁波防護服が市場に大量に出回り、消費量は上昇の一途をたどっている。特に都市部では、妊婦のほぼ全員が電磁波防護服を着用する。しかし、この防護服は本当に電磁波を防ぐ効果があるのだろうか?実は、電磁波防護服によって逆に電磁波強度が増幅される場合もあることが判明した。」とあります。

電磁波防護服とは

 生体と電磁波の関係が著者の仕事ですから、さっそく読んでみましょう。再び引用します。「市場に現在出回っている電磁波防護服のほとんどは、金属繊維と銀繊維という2種類の材質でできている。販売者は、金属繊維の電磁波遮蔽率は99.99%、銀繊維は99.9999%と、商品の性能をアピールしている。」
これは販売者の宣伝文句ですが、間違いの一つ目は、金属繊維と銀繊維で防護服を作ると書いて有りますが、金属の繊維で作った繊維製の布は重くて硬く、細くし過ぎると細い線が皮膚に刺さって危険です。金属や銀でコーティングした繊維の間違いです。次の間違いは、電磁波源と測定装置の位置関係を選んだとしても、シールド方式で99.99%の値を実現するのは不可能です。人民日報もこれに対して次の様に書いています。
「中国科学院お墨付きの国内トップレベルの電子検測実験室で、金属繊維の電磁波遮蔽率に関する測定された。測定技師の陳峰氏は、測定機器を点検・調整した後、電磁波発射地点と終着地点の間を防護服で遮った。測定の結果、電磁波遮蔽率は90%だった。日常生活では、電磁波源が多いことから、防護服内の部分によっては、電磁波強度が逆に増幅されるケースがあると指摘した」

電磁波から防護されるのか

測定方法が明らかにされていないので、中国科学院の電子計測実験の結果が正しいかは分かりませんが、金属繊維を間に挟んだ2点間の電磁波の伝搬を測定すればこの程度でしょう。この電磁波防護服によって電磁波の強度が増幅されることが有る、と有りますが、これは電磁波源の周波数が同一で、かつ都合の良い位相でそれぞれが送信している場合だけで、条件が難しくて実際に起きることはありません。まとめとして記事は、
 「清華大学第一付属医院放射線医学科の馬譚源主任は、「市場で販売されている、金属繊維や銀繊維を素材とする電磁波防護服は、妊婦自身の電磁波予防にはほぼ効果がない。人々の日常生活では、電磁波はあちこちから放射される。コンピュータでネットに接続する、携帯電話で電話をかける、テレビを見るなど、さまざまな行為において電磁波が発生する。しかし、妊婦がそれらから受ける電磁波の量は極めて微量で、国家基準よりはるかに低い。それらの行為がたとえ一時的に集中しても、それほど大きな「脅威」とはならない。従って、妊婦が過度に心配する必要はない。」

まとめると

 最後の一文の結論には同意見です。”1方向からの電磁波だけに対応する電磁波防護服は、多数の電磁波源がある場合に効果が無いが、電磁波の強度が低いので脅威とならない。従って、電磁波に対してこの様な防護服は不要となる”。細かなことはさておき、実際におなかの赤ちゃんの被曝を減らすには、遮蔽では無くてアイ・ピピが使っている電磁波吸収方式が効果的です。

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