羽根邦夫Blog

”工学博士、電磁波対策製品WAVESAFE発明者のブログ”

ロボット球審のレーダー測定の電磁波問題

2019年12月24日産経新聞1面の産経抄の記事で、元セントラルリーグ審判の篠宮慎一氏の話をきっかけとした、ストライク判定の話です。日本の審判の判定は世界でも非常に優秀との話ですが、米国では誤審があまりにも多いため、「ロボット審判」の導入を訴える新聞記事が多いとのことです。このロボット審判とは、AP通信によれば、2022年から米メジャーリーグでは、レーダーで球の通過位置を測定して、ボールかストライクかの判定結果を無線で球審に伝えてコールを行う、との話です。

ここからがこのブログです。打者の電磁波被曝の問題が絡むので、分析をしてみましょう。球の直径は約73mm~75mmです。材質は牛革で、縫い目の数も統一されています。縫目の数と高さも規格化されており、米国のメジャーリーグの球の方が縫目の高さ大きいので、空気抵抗を受け易け易いために曲がりやすい、とのこと。問題は、この球の運動を測定するレーダーの電磁波です。
レーダー波が球で反射するには、球の空間インピーダンスがレーダー波の周波数では377オームから大きく異なる必要が有ります。つまり、波長が10mm以下で、球の電気伝導度が大きいことです。球の材質は牛皮とコルクですから、水分が有って導電性も少しだけ有るでしょう。従って、送信と受信用のデバイスには車のミリ波レーダー用を使えば、実現できそうです。

球の速度は最大磁束が180kmで、ストライクゾーンの横38cm、高さ60cm、奥行き38cmの箱が選手の身長とかまえで変化する範囲内を、球が通過するか否かを判定するのが技術的な仕様です。分解能を5mm以下とすると、球が5mm進むには1ms(ミリ秒)です。この1ms内に、背の高い選手の胸の150cmから背の低い選手の膝の30cmまでをホームベース越しに見た、38×120cmの面内を、5mmの分解能で球位置を測定しながら走査します。

打者はミリ波のレーダービームを浴びるわけですが、距離的には10mWの出力以下で、波長的に電力集中する部位も無く、電磁波の被曝は問題とならないでしょう。
装置のコストは判定ソフトウエアが一番高く、次がアンテナです。送受信デバイスを自動車用から流用できれば、他の部品は全て汎用品で済むでしょう。2021年にテストをした後で、2022年からの使用には、充分に間に合うでしょう。

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