羽根邦夫Blog

”工学博士、電磁波対策製品WAVESAFE発明者のブログ”

第5世代携帯電話5G (5Gのスケジュール)

3月6日の産経新聞に5Gサービスの普及、と称して今後のスケジュールがでていました。下の図はそのコピーです。計画によれば5Gは再来年の令和4年までかけてインフラを整えることになります。

あしかけ3年かけての計画ですが、どうやら5Gには基地局を含めた専用の高速通信網が作られるようです。キャリアにとってのコストがどれほどかは分かりませんが、ユーザー負担となる5Gの利用料金は月額千円(AU)です。この金額がリーズナブルか、あるいはこれで充分かを考えてみましょう。
8K画像を毎秒30フレームで送るには、画像圧縮すれば80Mbpsあるいは160Mbpsで済み、450Mbpsが使える4GのLTEでもストリーミング配信が可能です。これであれば、5Gの必要は有りません。そんなわけで、5Gをフルに使う高速通信がどんなものなのか、10Gbps通信でどんなサービスが計画されているのでしょう。

同じ3月6日の経済面には、キャリアは「5G産業利用に活路」と有り、AIなどを活用し、地域の利便性を高めるスマートシティや、遠隔医療、自動運転などの産業用途のデジタル化を目指す。さらに、工場や農場など地域を限定したローカル5Gの促進にも力を入れて、実用化を急ぐと共にローカル5Gで生み出された小規模なサービスがひろがり、普及して行くことを期待している、と有ります。
なんだか、他人任せの営業企画です。これ等のサービスは、高速計算は必要ですが、ほどほどの画像情報でも充分に機能を発揮できるように思えます。スマートフォンの通信機能よりも、データを処理し、画像を作るバックアップのサーバーシステムの能力に依存するように思えてなりません。要するに、通信技術のシーズが先行して、サービスの為のニーズが思いつけないのです。

結局は、千円を払って無理に5Gを使わなくても4Gでも可能なサービスばかりなので、5G用の千円を追加する気にはなれません。とは言え、これまでも3年で4倍のムーアの法則に従って増えてきた半導体の能力の向上を、情報通信の市場はなんだかんだと言いながらも使いこなしていますから、5Gにはきっと千円の価値が生まれることでしょう。ただし、電磁波の伝搬特性を知る立場としては、5Gインフラを3年で全国に作るのは不可能であり、実現したとしてもキャリアにとっては千円では割に合わないのでは、と思います。ユーザーの皆さん、その時が来たら5Gを存分にお楽しみください。

Copyright © 2015-2019 Hane, Inc. & Beacon Associates, Inc.