羽根邦夫Blog

”工学博士、電磁波対策製品WAVESAFE発明者のブログ”

地球温暖化その7 (温暖化はCO2効果よりも太陽活動の影響説) 

著者は、地球の温度(正確に言えば大気の温度)上昇の原因は、CO2の増加ではなく、太陽活動の変動による、と思っています。CO2原因説は、下の図で、産業革命以後のCO2濃度が275ppmから375ppmへの増加により地球は外套を着たことになり、放射強制力がそれまでの0W/m2から1.6W/m2に増えることで温暖化すると言うものです。なお、放射強制力とは、気候学における用語で、地球に出入りするエネルギーが地球の気候に対して持つ放射の大きさのこと。 英語の”Radiative forcing”の訳語で、 正の放射強制力は温暖化、負の放射強制力は寒冷化を起こします。

Wikipedia「太陽変動」の記述によれば、太陽からの入射エネルギーは平均が1366W/m2で、一日で0.1%程度のゆらぎ(変動)が有ります。0.1%のゆらぎはと約1.4W/m2程度で、この値はCO2放射強制力とほぼ同等です。これ等の値は、人工衛星を使って太陽の活動を直接測定できるようになって得られた値です。太陽の放射エネルギーは大気が途中で吸収するので、地表で測定は出来ませんでしたが、黒点数が多ければ太陽の活動が活発であることが実測されました。太陽黒点数の記録は古くから有ことから、この結果を利用すればこれまでの気候の調査と、今後の気候の予測ができます。

これまでの黒点数の変動の調査から、11年周期で黒点が増減することがよく知られています。11年周期での黒点数増減による太陽の放射強制力のゆらぎ(変動)は0.1%、すなわち±1.4W/cm2程度です。黒点数の周期的増減は、11年周期以外に、22年周期、87年周期、210年周期、2300年周期があります。これらは11年周期のべき乗の周期に11年周期が重畳しており、乗数が大きいほど黒点数の増減幅は大きくなります。この結果、長周期の場合、放射強制力の変化量は大きくなり、氷河期と温暖期が繰り返されることになります。
これまでの太陽黒点変化から、今後の気候を予測することができます。現在の黒点数はここ1150年間で最も多く、活発な太陽活動でここ数年は暑い時期です。予測では、これから500年間は小さな温暖化を繰り返しながら徐々に寒冷化を続けて小氷期に近い状況になり、1500年後の温暖期までは寒冷期です。

つまり、今後の太陽の放射強制力は減少方向で、CO2の温度上昇の放射強制力1.6W/cm2よりも、太陽放射強制力の減少分は同等かそれ以上であり、いずれは寒冷化が始まります。寒いからと言って、CO2の外套を着ても薄手なので、やはり寒いのです。

 

以上、今後の寒冷化は太陽活動が低下するであろう、と言う予測によるものですが、これに対して活動量の低下幅は小さい、とする説が有ります。Wikipedia 「太陽活動周期」によれば、「科学会は現在の科学界のコンセンサスは、太陽変動は今日の地球温暖化の主要因にはなっていない」と言う説と「しかし、太陽の影響に関する理解のレベルは未だ低い」と言う説を併記しています。著者は後者の立場で、このブログを書きました。

これ等は、人工衛星による大気圏外での太陽の放射エネルギーの観測が1978年に始まってから40年間での、11年周期測定だけであり、数千年、数万年の予測には不十分です。これ以外にもいろいろな説が有り、いずれは、温室効果ガス放射強制力とその他の強制力の吟味がされることでしょう。

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