羽根邦夫Blog

”工学博士、電磁波対策製品WAVESAFE発明者のブログ”

地球温暖化(その11) 米民主党が「環境過激派」を陣営幹部に

 5月16日の産経新聞に、米民主党がアレクサンドリア オカシオ=コルテス下院議員を陣営幹部にした、との記事が有りました。下の写真はWikipediaからのコピーです。

 氏は2018年に史上最年少の女性下院議員に当選のことです。両親ともにプエルトリコ出身で、ボストン大学を優秀な成績で卒業し、ブロンクスに戻って児童書などを扱う出版社を立ち上げたが失敗し、タコス店での過酷な労働の経験が有ります。その後バーニー・サンダース選挙事務所で働くなどをして、下院議員に当選をしました。当選後は、民主党内での地位を固めて、今回は幹部に選ばれたわけです。民主党は大統領選挙で若年層の票を集める効果が有る、とサンダースの代わりの社会主義者として選んだのでしょう。

 以上が前置きです。問題はオカシオ=コルテス氏の主張です。「化石燃料の全面廃止、再生可能エネルギー100%に切り替え」と言う過激な環境政策〔グリーン ニューディール〕です。この主張があまりにも薄っぺらで、科学的な知識が無いこと。氏が選ばれた政治的な経緯とその影響、特に秋の米大統領選挙への影響、にも興味が有りますが、これはスキップして本題を。

 多くの環境主義者は、夏になると暑くなるのが辛いのか、温暖化は気候の異常であり炭酸ガスが原因と決め込んで(これが間違いの1)、自然エネルギーにすればこの問題は解決される(これが間違いの2)、と思い込んで早速にも実行しよう(これが間違いの3)といいます。グレタさんと同じです。

 間違いの1は、炭酸ガスの1.6W/m2の放射強制力に対する太陽の放射強制力の1,400W/m2に対する影響力を比較すれば、太陽活動の日変動量は炭酸ガスの放射強制力程度は有ります。太陽活動(黒点数と同じです)は11年周期で変動し、これを底とした整数乗で振れ幅が大きくなり、氷河期と温暖期が長い周期で繰り返す原因となります。従って、温暖化は地球表面の大気の異常よりも太陽活動の変動による宇宙的な現象であり、人類の排出する炭酸ガスの影響力は小さいのです。
 間違いの2は、自然エネルギーで発電をするには発電装置を作るために、化石エネルギーの力を借りなければならないこと。太陽電池発電に使うシリコンを生成するには、莫大なエネルギーがかかり、太陽電池が発電する量を電池が一生かかって貯めるのと、同じくらい消費してしまうと言う計算結果さえあります。太陽電池の原料の精製シリコンの原料のケイ素は石英粉末(酸化ケイ素)であり、地球上でもトップクラスに豊かな資源です。原価は非常に安いですが、精製するには酸化したケイ素を還元するための大きな電力が必要です。太陽電池で広大な面積を敷き詰めるには、大量の電力が必要です。
 間違いの3は、不安定な自然エネルギーを安定したエネルギーにするために必要な、蓄電池に貯める、水素を作っておいて火力発電に使う、あるいは機械エネルギーにする、などの技術は全て未完成です。これを完成するには莫大な開発費がかかり、その開発費を捻出するだけでも大変です。

 とは言え、自然エネルギーを使える様にすることは必須です。ただし、これには莫大な投資と、長い年月がかかることを私たちは覚悟しなければなりません。もしかすると、再来年辺りから太陽活動が萎縮して涼しくなるかもしれませんが。

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