羽根邦夫Blog

”工学博士、電磁波対策製品WAVESAFE発明者のブログ”

正義中毒と少年の反抗期

 日経ビジネス電子版2020年5月27日に、反抗期の中学2年の男子の母親からの相談への解答が載っていました。母親に対して反抗的になり、家の外の些細な出来事にも腹を立てている。とのことです。

 お答えは、お子さんの反抗は明確な理屈ではなく、条件反射的に反対して、とにかく反対意見を言ってみたいだけです。この様な行動を積み重ねるうちに、自分と向き合い、自分を取り巻く社会と向き合い、物事をしっかり考えるようになって本当の理屈を学んで行く事ができます。と言うご解答でした。
 なるほど。反抗期と言うのは成長時の通過儀礼の様なもので、反抗をしてみて周りをうかがい、自分の行為や言動にフィードバックをかけて落ち着きどころを探す。と言うことです。それでも、反抗中はあおり運転者や正義ポリスと同類の反応を示します。反抗期は長くて2年、現れない子もいます。反抗が快感かどうかは分かりませんが、反抗的な意見を言うことは自分なりにつじつまが合い快感なのでしょう。勉強に没入することが自己主張であり、快感であることもあります。親からみれば良い子のようですが、本人にとっては反抗するのと同じかもしれません。逆に、いじめや動物を虐待するなどの行為に走る子もいますが、これもいつの間にか納まってしまいます。つまり、この時期の子供たちは精神的な成長の一過程として、自分を取り巻く社会と向き合う方法を見つけ、折り合うことの訓練をしているわけです。この様にして、少年たちは大人に向けてメタ認知を育てているのでしょう。
 それでは、親からみて反抗が収まった、とはどういうことでしょう。親や家族を言い負かすことの快感を求めず、良い子でも悪い子でもなく、いろいろな課題に対応して完結できるようになることでしょう。つまり、自分の進路を自分で決めて、自分で責任を取れるようになること。学校は知識を教えてくれますが、考えることは自分で身につけることで、反抗期はその入口です。反抗期が始まったら、自律への道を歩み始めた、とお赤飯を炊いたらいかがでしょう。

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