羽根邦夫Blog

”工学博士、電磁波対策製品WAVESAFE発明者のブログ”

第5世代携帯電話 (5G技術を使ったアプリその1、ドローン宅配)

 孫が取っている子供新聞が週に1回配達されます。6月4日の子供新聞の1面トップ記事は、「5Gで暮らし進化」です。いったい、どんな技術に5Gが使われようとしているのか、電磁波の技術から看てその実現性がいかほどの物なのか、岡目八目で技術的なことに限って評論をしてみましょう。

 ドローン宅配は、荷物をぶら下げたドローンを目的地まで飛ばすことです。いったいどれくらいの距離を飛ばすのでしょう、東京都内での宅急便の場合は支店の距離は2kmに1か所は有るでしょう。料理の宅配も同じくらいとします。この地域内の家の数を、1万軒とします。それぞれの家の入口の場所や、ドローンの邪魔をする庇とか木などもあるし、高層住宅であれば、その部屋がどこにあるか、置き配をするのか、置いておくと通行の邪魔か、盗まれないか、などなど、何が送るか考えるだけで、機械任せにするのは難しいことが分かります。状況が変わることに対応するにはAIを使えば対応はできます。


 そこで5GでAIがドローンを操縦し、全自動で荷物を送り届けるには、高度のAIならば可能です。安物のコンピュータではできません。もし高価なコンピュータを投入すれば、広いお屋敷の玄関口に置いておくことはできますが、路地を入った3軒目の右側、のお宅へとどけると、ドローンのプロペラは通行人やお客様の顔をプロペラが切り裂くかもしれない、には対応は難しいでしょう。
 配達の際に良くある、お客様から直接品物を受け取る方法も、システム開発者の気持ちになって考えてみると、とても面倒になります。どうやって4枚つづりの紙の一番上を切り取ってお客様にお返しして、残りの4枚を荷物のどこに貼り付けるのか、その間ドローンはブンブン飛ばし続けるのか、着陸させておくことができるのか、だれが荷物をドローンに固定するのか、重心の位置とドローンの揚力の中心のずれはぞうするか、などなどが有ります。結局は、今のところドローン宅配は、不可能です。自動運転のトラックと、配達人の組み合わせが今のところは良い組み合わせでしょう。それならば、運転も配達人に任せた方が安上がりです。
 さてこのブログの本題のドローンを5Gで無線操縦できるか、です。ドローンが空中を飛んでいる間は、5Gのアクティブフェーズドアレイアンテナはドローンを精確に操縦できます。もっとも5Gを使わなくても、ドローンはGPSと周辺監視のレーザーレーダーを使った衝突予防とで目的地の10mまでは近寄れます。そこから先は、ミリ波帯の27GHzは路地の奥の軒下までは届かないので、お客様の家の前の50cmには持って行けません。呼び鈴をピンポンすることなど不可能です。
 ここでも最後の数mが5Gのネックになります。難しい原因が電磁波の特性と言う科学の問題なので、解決するのはほぼ不可能です。
 結局、システムコストが間に合わないのと、最後の数mが解決できず、で5Gを使った宅配ドローンは、お客様がかなりの協力をしても、今と同じサービスは受けられないでしょう。夢がありますが、工学的に無理です。

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