羽根邦夫Blog

”工学博士、電磁波対策製品WAVESAFE発明者のブログ”

ウィズ・コロナへ その7、第2波で収めたい

 このブログは、冷えかけている日本の経済を元に戻すために、ウィルスをどうやって抑え込むか、についての議論です。すでに全国に広がってしまった武漢ウィルス感染を終息させるにはどうするのでしょう。スペイン風邪の様に、何もしないで感染を抑えて、ウィルスが弱毒化するのを“じっと”待ち、終わりのころには国民の大部分が感染して免疫を持っている、と言う方法が有ります。これは各国の貿易が少なく、自給自足が出来た昔なら良いですが、今はできません。でも、参考にはなります。

1.ワクチンによる方法
 ウィルスに対する抵抗力をつける正統的な方法は、ワクチンを使って全国民が免疫を獲得することです。しかし、今回の場合は役に立つワクチンを短期間で作れるか、と言う課題があります。役に立つ、とは、獲得する免疫は、ワクチンの毒性が低いと抗体の効果が長続きせず、毒性が強ければワクチンの接種で本当に病気になる人が出ます。せめてインフルエンザワクチン程度に、季節ごとの接種で済むことを望む程度にします。
2.自己免疫による方法
 次は自己免疫と呼ばれる方法で、ワクチンを使わずに身体の持つ免疫力全体を活性化させて防御機能を強化させることです。インフルエンザワクチンやかつて受けたBCGの接種などが、武漢ウィルスによる重症化を抑えていると言う調査結果も有ります。ただし、国民全体が自己免疫を持つわけではないので、ウィルスに感染してしまう人が出るでしょう。
3.スウェーデン方式
 もうひとつ、スウェーデンが今回行なおうとしている方法で、集団的な免疫力を国民全員が持つことです。具体的には、ウィルス拡散を抑えず、国民全体がそれぞれに感染して治癒し免疫力を持つ、と言う方法です。この方法は、ウィルスの毒性が低ければ良いのですが、初期の武漢ウィルスの毒性が強かったため、スウェーデンは多くの死者を出しました。
 国内の経済活動がそれほど阻害されず、為政者にとっては魅力的な方法だったのでしょうが、周辺国が国境を閉鎖したので貿易が低調となり、経済活動も冷え込んで踏んだり蹴ったりの状態となりました。老いも若きも同じ感染環境に置いたために、沢山の死者が出ました。おそらく日本の第1波と同じ様に高齢者側に感染者が多い分布になったのでしょう。
4.抗ウィルス薬による方法
 昔から、ウィルスに効く薬はない、とされてきました。しかし最近は、ウィルスがヒトの細胞に寄生し、複製後脱出するまでのプロセスのいずれかを阻害する治療薬の研究が進められています。ウィルスが頻繁に変化することから、難しいのですが、インフルエンザ用、エイズ用などが開発されています。ワクチン開発と共に活発に行われています。
 今後の感染がどの様になるか、確認をしておきましょう。東京都の第1波と6月半ばからの感染者数増加を第2波の途中と名付けて、新規感染者の年代別分布をグラフにします。第1波から第2波への変化は、50歳代は変わらず、それ以下は大幅に増え、50歳代以上は増えている、という分布になります。

 次に下の緑色のグラフは、第1波の途中から現在までの重症化した患者の人数です。第1波は感染者数が少なかったのに重症者が多いのは、最初のグラフでは90歳代の感染者数が多く、重症化しやすかったからです。これにたいして、第2波は若年者が多く感染し、重症化し難かったのでしょう。
 ウィルスが弱毒化しているのでは、という期待も有りますが、第2波の70歳以上の感染者数は第1波の時に比べて2分の1~3分の1へと減っており、重症者数も同じ様に減っていることから、高齢者の重症化は変りが無く、今のところはウィルスが弱毒化したとは言い難いです。第2波の多くは若年層が感染しているのであって、重症化せずに感染しても治っています。

今後どうするか
 現在、東京からの帰省者や旅行者が全国に散らばってそれぞれに感染源となり、日本全体が3月のころの東京都状態になっています。汚染源である東京都は何もせず、“国民が自粛して”国の経済を冷え込むのを厚労省と共に座視しています。共に、「昨日の新規感染者数は・・・」と発表するだけで、政治をしていません。どうするのでしょう、と言うことで部外者として勝手に考えてみます。
 このまま放っておくとどうなるか。いわば、2.の自己免疫方式で、毎日の新規感染者数が1千名程度であれば、国民全体が免疫を持つまでには1万日(27年)かかります。死亡率2.1%(現在までの累計感染者数4.7万人で死者1千人として)のままでは毎年約8千人が亡くなります。
 逆に3.スウェーデン方式で感染者が自由に外出して、5日間で2人を感染させると、4ケ月と10日で国民全体が感染する計算になります。しかし、3か月くらいの50万人で病院が満杯になり、武漢で体育館にベッドを並べた野戦病院方式に国民は恐れをなして、外出をしなくなるでしょう。死亡率2.1%のままでは1万人が亡くなります。
 と、言うことで、両方共に経済は活性化せず、中途半端に免疫を持つ人ができるだけです。正解は、1と4の方法でワクチンができるまでほそぼそと経済活動をつづけながら、抗ウィルス薬で持たせておく、です。
 結局、現状のままで無策が答です。政治家たちはどこまでこれを認識しているのでしょうね。

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