ワクチンの1回接種でも80歳以上の重症化率が80%減ります
BBCニュース3月2日版で、ファイザーのmRNA型でもアストラゼネカのウィルスベクター型でも、1回の接種で80歳以上の被接種者の重症化率が80%以上減った、との記事が有りました。
これはイングランド公衆衛生庁(PHE)が公表したものです。ワクチンの防御効果は、接種後3~4週間後に現れるとのことです。ただしこのデータは査読を受けていないそうなので、信頼性については読者の方々の自己責任です。
そもそもが、医療効果の疫学的な検証は、ヒトと言う複雑な条件と機能の集合体に対する、ある条件の影響力を統計的に評価することですから、工学系の検証とは桁違いに難しいことです。それでも今回は、PHEは少しでも早く良い情報を公示したかったのでしょう。
日本では、ワクチンによるアナフィラキシーショックがメディアで盛んに取り上げられていますが、これは事故ではなくて症状です。いずれもワクチン接種後の手順に従って治療を受けて、問題は無いことと思います。
これまでの医療関係者への接種から、高齢者への接種が始まります。薬物や花粉などに対するアレルギー体質の方、家族にアレルギー体質がいる場合は、接種前にきちんと申告をして専門家の判断を仰ぎましょう。事前に警戒をしておけば、大丈夫です。
アナフィラキシーショックは、スズメバチに刺された人が起こすことで知られていますが、何年かに一度ニュースを聞きます。専門の方は、もしかするとアドレナリンの自己注射薬(エピペン)を用意しているのかもしれません。
ハチに刺されても大丈夫なように、アナフィラキシーの治療法は確立されているのです。