羽根邦夫Blog

”工学博士、電磁波対策製品WAVESAFE発明者のブログ”

第5世代携帯電話5G、(基地局のコスト)

シャープが5Gスマホを発表しました。AQUOS R5Gです。売りは8Kの超高精細撮影で、その他の機能はおさいふケータイや指紋認証など。でもこれって、ガラケーでも持っていそうな機能です。8Kの撮影で何が優れているのかと言えば、画面の一部を拡大できる機能なんだそうですが、これは5Gの10Gbpsの通信機能を使う作業ではありません。

ICには、3年で4倍と言うムーアの法則が有り、CCDカメラはIC技術の一つですから同じ法則で年々画素数が増え続けます。ついに高精細になり過ぎて、やることが無くなって集合写真の中の1人を探し出し、大写しにするようなことを始めたのでしょう。

話を元に戻して、5Gは10Gbpsと言う超高速の情報交換を行うための通信方式ですが、スマホ端末を使ったアプリケーションが未だに発表されません。携帯電話器もキャリアも一所懸命に通信量を増やすための技術開発を続けていますが、大型の固定ディスプレイでは無くて、手に持ったスマホの画面上でこれだけの大容量のデータを操作する消費者用のアプリケーションとは、どんなものなのでしょう。

1965年のムーアの法則から半世紀以上が経ちました。20年前には半導体製造技術に量子力学的な限界が有るので、この法則は頭打ちになる、とする説が出ましたが、クラウドコンピューティングなどのアイディアで相変わらずの性徴が続いています。これと同じにアプリケーションには限界は無いでしょう。「何に使うの?」と言う私の疑問は誰かが解決してくれることでしょう。需要と技術の進歩は限りが無いので、いずれは満杯となるでしょう。

それでも、電磁波を使った通信技術では、コストと言う壁が立ち塞がります。5Gの使う10Gbps通信を実現するには、基地局を“異常に沢山”作らなければならないからです。都市部にお住まいの方は、ちょっと外に出て上の方をご覧になって下さい。写真のように小型の基地局アンテナがいつの間にか立っていることに気付かれるでしょう。これは、4Gまでのせいぜい2.2GHzまでのアンテナです。アンテナ1本で50~100mの範囲をカバーできます。しかし5Gの3GHzを超える電磁波は光と同じで物陰や体の後ろ側には届かないので、アンテナは数10mごとに必要で、電柱の上だけでなく、ビルの側面やマンホールにまで付けられます。その上これ等のアンテナは基地局として光ファイバーで親局まで接続するので、大変なコストです。
音声や、ネット検索程度の10kbps程度の4G通信に比べると、1000倍の容量を使う5G通信の料金は、従量制だけでなく速度サービスも含めた、別の料金体系にしてもらえないものでしょうか。

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