羽根邦夫Blog

”工学博士、電磁波対策製品WAVESAFE発明者のブログ”

オミクロン株ウィルスの動向と、危険度は

 武漢ウィルスを起源とするオミクロン変異株の動向が少しずつ見えてきました。オミクロン株B.1.1.529が最初に広まったのは南アで10月半ばからで、11月9日に採取された検体を解析の結果、新しい変異株だと確認されました。伝搬は早く、南アと交流が多いヨーロッパ各国にまず伝染し、現在は日本国内でも指数関数的に感染者が増えてデルタ株からオミクロン株へと代わっています。嫌な感じで、12月29日のヨーロッパ各国は爆発的に感染者が増えています。重症化は少ないようですが病床数を圧迫するので、やはり危険です。
 人間にとってウィルスの危険度は、感染力と、免疫回避力と、感染後の病気の重さ(毒性)です。高等動物の染色体は、DNAと対になったRNAがそれぞれを束縛して相手が変異するのを妨げます。今回のコロナウィルスはRNAだけなので、DNAに束縛されていないので、自由に変異をします。たまたまの変異が、子孫の繁栄に適した株が生き残ります。この様に、変異は人間側の都合に合わるわけでなく、予想もできません。
 変異はRNAの配列のどこにでも起こり、日ごとに進化を続けます。オミクロン株は発見時に50以上の変異が有り、得体のしれない新株として関係者たちが注目しましたが、1カ月半が経ち情報が揃ってきました。
 12月22日の情報では、南アからヨーロッパに感染が広がり、数週間後にはオミクロン株が主流になる見込みです。WHOは各国の医療制度が崩壊の危機にさらされる、「最も懸念される事態」と警告をしています。
 オミクロン株の感染力は強いです。感染力が強いとは、ウィルスが人間に取り付いて増殖し、体外に放出されるまでの時間が短く放出される量が多いことです。増殖力が強い株に感染した人体は、抗体が短い時間で作られるので、増殖が遅い旧株は抗体で駆逐されてしまい、急速に新株が広まります。
 免疫回避力とは、ワクチンによって人体が得た免疫をすり抜ける(ブレークスルー)ことです。オミクロン株は50以上の変異が有るのと、英国ではブレークスルー感染が目立ったので、免疫回避したかと心配をしましたが、重症化率が低いことと死亡者が少ないことから、免疫力は完全では無くが少しは効いているようです。
 最後の毒性については、感染者の多くがワクチン接種済みでワクチン効果で重症化せず、ワクチン効果は有るようですが、未接種者には死者も出ており侮ることはできません。
 オミクロンのRNAの50以上の変異のうち、30以上がスパイクたんぱく質に関するものとのことです。日本はすでに8割近くがワクチン接種を済ませましたが、その多くが半年近く前であり、免疫系は効力が低下しています。その上、旧株のスパイクたんぱく質を抗原と認識するように設計されたワクチンなので、免疫系はオミクロンを見落として抗体の準備が遅れるかもしれません。

 経口治療薬の承認も急いで行われていますが、もう一度ワクチンを接種するブーストをおこない、抗原を認識する力を強くすることが直近でできる良い手段でしょう。

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