羽根邦夫Blog

”工学博士、電磁波対策製品WAVESAFE発明者のブログ”

全ての変異ウィルスに効くT細胞を使った免疫の獲得

 東アジアやオセアニアの人達が持つAPOBECと言う酵素が、ウィルスが増殖する際に使うコピーミスを無くす遺伝子を無効にしたので増殖ができず、第5波が収まっていた、と昨年の10月31日のブログに書きました。今回は免疫系のT細胞が強化された人達がいて、この機能を使うワクチンについての情報です。
 BBC 2020年11月11日電子版によると、英国ロンドン大学UCLの研究チームが、パンデミック以前から武漢ウィルス(以下ウィルス)に対する免疫を、ある程度持っていた人が複数いた、と発表しています。https://www.bbc.com/japanese/59243602
 11月初旬からオミクロン株がヨーロッパ圏だけでなく、今や日本もパンデミックの入り口で、密かに中国もです。二つのウィルスが同時に人体に取り付いた時、感染力が強いウィルスが人体を発病させ、弱い方は人体の免疫で駆除されるので、感染力が弱い株はあっと言う間に消え去ります。この様に、新しい変異株は宿主の人間の免疫系の力を借りて勢力を増やします。
 武漢ウィルスは空気感染で広まるようです。人間の喉や肺などの呼吸器系の細胞を侵略し、その細胞内で増殖して咳やくしゃみで他に広まるのが、ウィルスの本来の生き方です。増殖したウィルスが宿主の人間にどの様な障害を及ぼすかは、ウィルスにとってはどうでも良いことでしょうが、人間にとっては困ったことです。

 そこで、人間は免疫系と言う防御機能を備えて、ウィルスに対抗します。免疫系は白血球と総称される、沢山の種類の免疫細胞達の連携で形成されます。系統的に白血球はリンパ球(ヘルパーT細胞、キラーT細胞、制御性T細胞、ナチュラルキラーNK細胞、B細胞)、単球(マクロファージ、樹状細胞)、顆粒球(好酸球、好中球、好塩基球)の3種類がそれぞれの細胞に分化されます。
 白血球は、ウィルスやウィルスに侵略された細胞を見つける役、目印を付ける役、そして攻撃する役が有り、最終的にキラーTやナチュラルキラーが攻撃をします。
 ウィルスに侵された細胞を攻撃するのは、マクロファージと抗体を目印としたキラーT細胞ですが、英国ロンドン大学UCLの研究チームによると、パンデミック前に既に武漢ウィルスに対抗する抗体を持っていた人がいたとのことです。これは過去に世界を襲ったウィルスとの戦いで、ヒトの体が学習して得ていた抗体で、現在使われている限られた変異株用だけのワクチンよりも広範囲に有効な免疫力です。
 この様な過去のウィルスとの戦いで学習した免疫力を持つ人の割合を、第1波の前に採取してあった血液サンプルと、後で採取したものから推計すると、新型コロナウィルスにさらされてもウィルスを制圧し、血中に抗体を作るこ とが無かった人が約1割いたとのことです。
 もし、この免疫力をコピーできるようにワクチンを改良すれば、さらに広い範囲のウィルスに効果を持つワクチンを作ることができるとのことです。研究が進むことを期待しましょう。

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