羽根邦夫Blog

”工学博士、電磁波対策製品WAVESAFE発明者のブログ”

プラスティックごみ(その2)

  • 2019/09/12
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WHOは、8月22日に飲料水のマイクロプラスティック健康被害無し、と発表しました。マイクロプラスティック(以下MPと略します)は、PETや塩ビなどの合成高分子化合物が微細化した物を核として、これにPCBや農薬などの環境化学物質が“吸着”したものです。この場合、MPの核は生体には無害で、やがては排泄されてしまいます。なお、クジラやジュゴンや海亀が死ぬのは、小さくなる前のポリ袋などをそのまま食べて消化できずに胃や腸がふさがれるからです。MPが有害なのは、表面に吸着した化学物質の一部が解離し、生体に蓄積されて害を及ぼすからです。

WHOが飲料水のMPは健康被害なし、とするには3つのケースが考えられます。1つめは化学物質の吸着が無いか、非常に少ない場合。2つめは解離した有害化学物質が体内に蓄積された量が少なく、影響力を持たない場合。3つめは影響を受けて発病する被害者の数が少なく、MPへの対策に要する費用に比べれば被害者の損害は微々たるもので無視できるから。のいずれかでしょう。

3つ目の費用云々の話は前例が有り、高圧送電線の下に住む住民の小児がんと小児白血病に発症率が高くなる疫学調査結果が有ります。(兜真徳:生活環境中電磁界による小児の健康リスク評価に関する研究、物性研究 (2004), 82(1): 123-141)この論文は、高圧送電線の下にある施設や住居を移す費用に比べて、発病する患者数は無視できる、とした例です。

MPは目に見えませんが、確実に私たちの身の回りに存在します。空気中にも水道水にも、MPが混入しています。MPが有害なのは、前にも述べたように表面に化学物質を集めているからです。有害な化学物質は既に自然界にばら撒かれており、濃度が希釈されたところをMPが再び集めている様な物です。いずれにしても、WHOのMP被害が無しとするケースの1つめも2つめも、やがては3つめになるでしょう。やはり、プラスティックを自然界に放り出してはいけません。

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