羽根邦夫Blog

”工学博士、電磁波対策製品WAVESAFE発明者のブログ”

駅の自動改札機の磁界

  • 2019/09/19
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我が国の駅の自動改札で使われるカードは、FeliCaと呼ばれる、13.56MHzのICタグを使っています。FeliCa方式は国際化には失敗しましたが、処理速度が速く暗号化も可能な優れた方式で、いわゆるお財布ケータイはスマートフォンにFeriCaチップとアンテナを組み込んだものです。タグの識別用のIDは2の128乗個と十分に大きな値で、100億の世界中の人がそれぞれ100億枚以上のカード使っても余る数で、個人が複数枚のタグを使っても同一IDのタグは無いと言えます。改札機は鉄道会社の管理サーバーにIDを伝え、残金が充分であればゲートを開けます。最近のタグは1Mバイト以上のメモリを持ち、乗車駅の改札機はここに乗車駅名などを書き込んでおきます。IDの読み取り、残金確認の問い合わせ、乗車駅の書き込みの所要時間は0.1秒以内です。目的駅の改札機はこのIDと出発駅を読み取り、サーバーは料金計算を行い残金不足であれば、ゲートを閉ざして改札機の通過を止めます。最近は全国のどの地域のカードでも利用可能となり、サーバー間の連携も行われており、全国共通のハードウエア規格であることから、リーダーが使っている電磁波の強さや変調などの仕様は同じです。

改札機のリーダーは13.56MHzの磁界を連続的に放射しており、カードは電磁誘導で電力を受けてIDの送信と、改札機からの情報を書き込みます。これ等の身近で電磁波(この場合は磁界)を放射する機器(この場合は改札機)に許容される送信電力は、10mW以下です。また、電源を持たないカードからの弱い電力の応答信号と、隣の改札機の信号との混信を防ぐためには、改札機の出力は低く抑える必要があります。従って、自動改札機の磁界強度は必然的に弱く、被曝時間の短さからも電磁波対策は不要です。

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