羽根邦夫Blog

”工学博士、電磁波対策製品WAVESAFE発明者のブログ”

飛行機内の電磁波と宇宙放射線被曝

  • 2019/09/26
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飛行機には強い電磁波を出す機器は有りません。機内での携帯電話やPCの使用を制限しているように、飛行機の計器や制御装置は強い電磁波の影響を受け易く、従って強い電磁波源は有りません。
飛行機に乗って問題になるのは宇宙から来る放射線です。飛行機が高空を飛ぶことで、乗客は宇宙からやって来た放射線であるガンマ線やエックス線、つまり放射線を被曝します。エネルギーが大きな放射線は、空気分子との衝突で地上へ達するまでにエネルギーを失うのですが、巡行高度の1万数千mでは放射線量はまだ多く、ガンマ線の被曝量は地上の20倍以上に跳ね上がります。ガンマ線やエックス線は電磁波の波動エネルギー(光子エネルギーと呼びます)が非常に大きく、アルミの機体を簡単に突き抜け、身体の細胞を損傷してがんや奇形の原因となる遺伝子損傷を起こします。放射線の被曝を防ぐには、鉛やタングステンなどの重い金属で被曝させたくない部分を覆うことですが、これでは重くて飛行機が飛べません。従って、被曝時間を短くすることが宇宙線への対策です。

国際電離放射線防護委員会ICRPによる一般公衆の身体の放射線の被曝量の規制値は、ICRPの2007年勧告では一般公衆が1mSv(ミリシーベルト)以下です。ところが、日本人の自然環境からの平均被曝量は年間2.1mSv(主に食物から)なので、全ての日本人はICRP基準値を超えていることになります。もっとも、世界平均は2.4mSv(主に呼吸から)なので、世界中がさらに大きな被曝をしていることになります。2.1mSv/年は毎時約0.24μSv(マイクロシーベルト)です。
飛行中に浴びる放射線量はそれほど大きくはありません。地上で受ける宇宙からの放射線量の日本平均は、年間0.3mSvは毎時0.034μSvです。飛行中の乗客の被曝は毎時2μSvですから、約60倍を浴びます。1渡航あたりの飛行時間を10時間、往復では、40μSvを被曝するので、日本の地上で受ける年間被ばく量2.1mSvの1.9%となり、あまり気にする必要は有りません。
放射線機器を取りあつかう技師や飛行機の搭乗員などの職業的被曝の場合、規制値は5年間平均で20mS/年以下(妊婦は1mS以下)とされています。操縦士や乗務員の被曝量を、週に4回10時間の飛行勤務をするとしてざっと計算をすると、約8.3mSv/年となり職業的被曝の許容値に納まります。もし飛行機に乗った時の被曝が問題になるのであれば、旅客機の乗務員のがんが増えて社会問題となるはずですが、がんの発生率における乗務員と一般人との有意差は見られません。

年間の一般人1mSv、あるいは職業者の平均20mSv被曝と言うガイドライン値自体が曖昧で少なめに見積もってありますから、飛行機での放射線被曝への心配は杞憂です。

注:職業的被曝量が一般人の20倍も有るのは、職業者がアルファ線源やベータ線源をチリや埃を介して吸い込むことによる、内部被曝の危険が無いからです。一般人の開放された生活環境では、この様な内部被曝を受ける危険があるからです。
例えば、福島原発での作業者は作業手順を守っていれば、作業衣やマスク等で内部被爆をする危険が有りませんが、一般人は土埃などによる内部被爆の危険があるので、大幅に規制値を下げてあるのです。

最後に、ICRPは一般大衆の放射線被曝量を1mSvとしていますが、現実の一般公衆は日本平均で年間2.1mSvです。この2.1mSvは生活上で受けるもので、経験的に健康障害は起さない。ICRPは、この上に人工的に付け加えても大丈夫な放射線量を1mSvとしたのでしょう。

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