羽根邦夫Blog

”工学博士、電磁波対策製品WAVESAFE発明者のブログ”

総理大臣の首のすげ替えは、結構面倒

 7月20日に参院選が行われることになり、それを見越して都内の選挙用の看板は都議選のままで放ってあります。1ヶ月以上も放っておけば、看板は汚れて我が国の国政のレベルにふさわしくなることでしょう
 さて、国政では総理大臣は与党の衆議院議員から選ばれるので、参議院の選挙では首相が変わりません。衆議院の選挙は、規則から言えば2028年(令和10年)10月26日の任期終了まで延ばせるので、衆院選が無く自民党内の首長選挙が無ければ、石破氏は首相であり続けることができます。
 え~、まだ4年半もこのまま選挙が無いの?と思われるでしょう。それでも、マスコミやユーチューブなどでは衆参同時選挙とか、内閣不信任案とかで、秋ごろには衆院選が行われそうだ、と報じておりそのように思い込まされてきました。この根拠はどこに在るのでしょう。それは、石破内閣の与党の自民党と公明党は議員数では少数派で、野党に生殺与奪権を取られたゾンビ内閣だからです。野党は石破内閣に大失敗をさせて国民にきらわれれば、解散と総選挙で勝てるかもしれないと、衆院選のきっかけ作りを待ち構えているからです。
 新しく首相を選ぶには、①石破首相が不信任でクビが決まり、それに答えて首相が衆院を解散して衆院選が行われ、②新たな議員が過半数で与党となって新首相を選ぶ、という2つのステップが必要です。1つ目の内閣不信任は、現状の自公の議員の220名のプラス5名の無所属議員を足しても225名ですから、過半数の233名に足りず野党の全部が結束すれば石破首相はクビにできます。それをしないのは、各野党には思惑が有り、結束して協力できないからです。
 なぜ各党の思惑が違うかといえば、それは野党をまとめて新与党の中心になりたいからです。議員にとって、与党、という肩書を一度経験するとやめられないそうで、野党議員にとっても憧れです。このため、自公に維新が付いたり国民が付いたり、挙句の果ては立民が付きそうになったり、と与党という立場が議員にとっては格別に魅力的なのです。
 一方日本国民には、30年以上給料が増えず出生率が下がりっぱなしの日本の政治を、もう一度ガラガラポンをして変えてしまいたい気持ちが有ります。しかし、16年前に自民党をクビにした時に、民主党とルーピー鳩山に任せたら、もっとダメだった悪夢の3年半の思い出が有るので、悩みます。それは、現在の野党第1党の立民は民主党時代と変わらず、人材も政策を創る力も無くさらに柔軟性が無くなっており、政治を任せたら2番どころかビリになりそうです。
 それでも衆院の議員数は自民196名、立民148名です。支持率が32%と6%と500%の差なのに、議員数の差はわずか25%しかないのはおかしいと思われませんか。事実として、立民の議員を押している支持者の数は大幅に少ないのです。これは、現在の選挙区定員が1名の小選挙区制度のためで、無能な与党と無気力で不器用な野党の原因なのです。もう一度中選挙区制に戻すべきです。
 話しを元に戻して、赤坂近辺では自公を中心とした維新や国民との3党連立政権の話も有りますが、これは 自公の御用評論家からの世論操作です。現在の自民党議員の大半はの政治目的は利権に在り、選挙になれば落選するので選挙をしたくありません。政策的に保守派と呼べる衆院議員は数名いますが、グズグズして頼りになりません。それでももし彼等が決心して離党し、保守系の新党と旧安倍派の落選議員を加えた新しいグループで半年頑張れば、流れが生まれて次回の衆院選ではそれなりの票数を稼げるでしょう。
 これら保守系の新党がいくつか集まって過半数となり、政策ごとに協力するヨーロッパ型の多数党連立の体制ができればそれが望むところであり、今後の日本の解決策と思います。
 現在の日本の政治は、首相だけでなく与党議員全員のすげ替えが必要です。創価学会に頼って呑気な公明党と、議員にとっての戦場である国会でこんな写真を撮られてしまう人物を総裁にしている自民党の2党なので、新グループによる政権交代は可能、と期待をします。

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