羽根邦夫Blog

”工学博士、電磁波対策製品WAVESAFE発明者のブログ”

鰻と言えば、一度は南千住の尾花へ行ってみましょう

 日比谷線の終点の手前の南千住駅で降り、線路の土手の北側の昔の小塚原(こづかっぱら)の刑場跡のかどを、線路に沿った脇の道に右に入ってすぐに、うなぎの尾花があります。和風の店構えで、いつ行っても表で並んで待つことになります。土用の丑の日に合わせて鰻を食べに行くのは、熱中症で命に関わるので控えた方がよく、魚類は冬に脂がのるので寒いうちの方が良いでしょう。
 尾花は江戸時代の店の雰囲気で、畳をしいた広い座敷に椅子無しで座る形式です。つまり料理屋ではなく、入れ込みと呼ぶ広い小上がりです。このお店の問題はお値段です。元々鰻のお値段は高めだったのですが、最近は外国人観光客がたった1度の“経験的食事”のために、鰻も泥鰌も和食料理の値段が高くなっています。
 美味しい鰻を食べたければ、他の店を探すしかありません。浅草の泥鰌屋の飯田屋の鰻は、小ぶりですがこの店も美味しいのでこちらもお進めできますが、1度は尾花へ行ってください。
 江戸時代の泥鰌鍋は1枚が16文~20文とのことで、つまり400円~1000円程度でかけ蕎麦1杯と同じでした。田んぼに行けばいくらでも獲れた泥鰌に比べて、鰻は獲れ難いので、この倍はしたでしょう。駒形どぜうがここ数年で倍に値上がりしていますが、飯田屋は外国人観光客の来店が少ない様です。お進めする鰻は4、5千円程度で、土地代や店の造り、中居さんのサービスなどを加味すれば、江戸時代の貨幣価値からそれほどかけ離れたお値段ではありません。
 南千住の尾花のかば焼き重は浅草の飯田屋よりははるかに高いですが、それほど江戸時代からかけ離れていないと思えば、一度は尾花へ行くことをお進めします。

 尾花に上っても、評判の店なのでしばらくは待たされます。店に入って注文しても、老舗の鰻屋なので注文してからしばらく待たされます。鰻屋は、鰻を絞めて開き、一度焼いて、蒸してからタレを付けて焼くので、料理が出て切るのに時間がかかります。お客はこの間、卵焼きや漬物を肴にして一杯飲んで待つことになり、落語の「鰻の幇間」で騙された太鼓持ちが待たされている間に客に逃げられた様に、待たされるのが正しいのです。
 と、いう事で、このブログも鰻を食べる話は次回までお待ちください。

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