羽根邦夫Blog

”工学博士、電磁波対策製品WAVESAFE発明者のブログ”

LINEの情報洩れは深く広く拡がる

 2021年3月25日のブログで、LINEは韓国製のソフトウエアでサーバーは韓国に在ることから、日本人ユーザーの個人情報は中韓両国に漏れているだろう、と指摘しました。情報漏洩を指弾されたLINEは、日本法人を設立してサーバーを日本に移すことで情報漏洩の危険は無くす、という対策を発表しました。しかしこの度、日本政府の情報漏洩の指摘と行政指導が有り、LINEは未だ漏洩が続き対策をするという弁解は嘘でした。
 2024年3月5日の産経新聞電子版には、LINE社とヤフー社の共同事業のLINE・ヤフーに総務省が行なった指導の内容は、セキュリティーの強化と資本関係及び経営体制の見直しです。これはLINE・ヤフーの親会社の韓国ネイバー社の関連会社がサイバー攻撃を受け、この時関係が無かったはずの日本LINEの情報が韓国内で漏洩したからです。つまり日本のLINE・ヤフーは“未だ韓国に在るサーバーを使用しており”、“かつセキュリティーを破られている”のです。
 インターネットの情報交換サービスとして、X(旧ツイッター)はユーザーの意見を誰でも読める様に開示します。ファイスブックは緩く結ばれた友人への個人的な意見を提供します。この2つのサービスの意見は公開するためであり、秘密は有りません。
 これに対してLINEのサービスは、予め定めた友人やグループの内輪の連絡を、簡単で緊密に行う事が目的で、内容は個人情報で外部には秘密です。これに加えて、ユーザーに合わせた天気、占い、ショッピング、決裁、などのプッシュサービスを提供しますが、送られた情報の中身は公開されたものですが、何を送ったかは個人の嗜好などに関わるので秘密です。
 LINEの特長は、友人との連携を円滑に行うことです。このために、ユーザーのメールのリストや住所録等の個人情報を参照して友人との連絡用の情報を整えます。これまでのインターネットが、ユーザー本人に関する情報だけから、LINEは友人に関する個人情報までも観ている点が大きく違います。
 この行為は、LINEを始める時にユーザーが自分だけでなく、他人の情報までもLINEに「覗き見して利用しても良いよ」と承認をしているからです。この承認でLINEは個人と友人のアドレスや関係をサーバーに吸い上げておき、これを使ってLINEのグループ内通信を行うわけです。そもそも、PC内のメールアドレスの参照を許していると言うことは、PCのセキュリティーの内側に居るからできることであり、メールアドレス以外のデータやファイルもLINEは覗けます。この様に、LINEはサービスへの着想が良いので、技術的に大したことをしていなくても優れたサービスを提供します。しかし、やっていることはウィルスが行うハッキングそのものです。

 総務省の指摘する“セキュリティーの強化と資本関係及び経営体制の欠陥”は、悪意が有れば韓国の親会社や関連会社にユーザーの友人の情報までが筒抜けになる、と言うことです。もし、ユーザーのメールやファイルの中に国の安全保障や、外交、政治、経済などに関わる人とのメールやファイルが有れば、PCにセキュリティーソフトがインストールしてあってもLINE経由で秘密事項を盗むことが可能となります。
 3年前にすでに“指導が有った”にも関わらず相変わらず改善されていないのは、日本LINEの経営陣は未だ韓国人のままで、韓国国内とC国に情報を流しいると疑う事もできます。もし貴方がLINEのユーザーであり、国家の安全保障や経済の機密に関わっていなくても、LINEでご子息が登校する学校のクラスの連絡網に参加していれば、友達関係を数回繰り返せば指数関数で関係者は増え、重要機密を持つ人物の交友関係や、嗜好などの個人情報が探し出されてしまいます。LINEは便利ですが、こんな危険もあることをご認識ください。

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