羽根邦夫Blog

”工学博士、電磁波対策製品WAVESAFE発明者のブログ”

台湾海峡で中国原潜が事故の噂。トリチウムどころではない核汚染が

 福島原発のトリチウムで中国が外交カードに使おうと騒いでいたら、中国海軍がトリチウム汚染どころではない大事故を起こしたのかもしれません。ただし、今度の敵失は日本にとって深刻な影響が有るかも知れません。
 ニューズウイーク(8月24日)を発信源として、台湾海峡で中国の093(商級)型原潜が事故を起こして沈没したとの未確認情報です。いまのところ、093型が事故を起こしたか分かりません。中国は無視で、台湾は事故の証拠はない、と噂のままです。093型は最新型の原潜で、台湾海峡で沈んだとすれば、米国と日本の潜水艦が海南島の基地を出発してから追尾していたでしょうから、米海軍あるいは海上自衛隊が、音を聴いていたでしょう。
 また、与那国島や尖閣諸島の近辺の日本領海は、水中聴音器が仕込まれているはずです。事故を起こせば大きな音を出すので、全てが分かっているはずですが、発表をすると聴音器の性能がバレるので、発表はしないでしょう。


 台湾海峡は水深が50m程度なので、潜水艦にとっては浅すぎてきけんであり、通常動力潜水艦でも入って来るとは思えません。それでも、事故が水深50mとのことで本当かもしれません。もし事故だとすれば、操艦上のミスではないでしょうか。海図を見ないで海底に衝突したか、海面に出てしまって慌てて下げ舵を切ったら、切りすぎて海底にぶつかったか、そんな事故でしょう。
 後者の場合、時速5ノットの秒速2.7mで航海中に、水面に出てしまって慌てて30度の下げ舵をきると、艦橋から艦底までが20mとすると、艦底が30mの海底に接触するまでの時間は60÷2.7=26秒となります。舵が効き始めるまでの遅れ時間を10秒とすると、艦長が水面に飛び出したことで操舵員を叱責し、操舵員が慌てふためいて下げ舵を切っても、下げ舵が効き始めてから回避の上げ舵を切るまでの余裕は16秒です。もし艦長が粘着質でグチグチ言い続ける、あるいは操舵員がボケならば、16秒の余裕は無いも同然です。
 この様に台湾海峡に潜水艦、それも巨大な原潜が入って来るのは、危険そのものです。ただし、幸いにも水深が50m程度なので、沈没しても原子炉は圧壊していないでしょう。それでも、原子炉周りの配管が壊れていれば、核物資が流れ出ます。壊れていなければ、原子炉は中性子線とガンマ線を出すだけなので、共に海水で遮断されて海上には出てきません。
 もし核物質が漏れていれば、トリチウムどころではない核の汚染が、海流の上流で起きます。第五福竜丸は、船員の犠牲とマグロが長期間獲れないだけで済み、海流は日本には流れてきませんでした。ところが、もし原潜の事故が本当で、原子炉が壊れていれば、日本は今後数十年以上、第五福竜丸など比較にならないくらいの、核物質による障害に数十年以上晒されます。

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