電線の地中化について
9月と10月の2回、関東地方は大型の台風に襲われた。特に9月に東京湾から千葉に上陸した15号台風で千葉県内の配電網はズタズタに寸断されました。千葉県内の被害として、長距離用の高圧送電塔が2つ倒されるほどの強風でした。多くは家庭に近い低電圧配電線に木が倒れかかって、2000本の電柱が被害を受けました。
私たちは電信柱と呼びますが、電信とは電話線用の通信線です。電気用であれば、電気柱と呼ぶべきでしょう。でもこんな呼び名を聞いたことが無いので、ここでは電柱と呼びます。
倒れた電柱の数があまりにも多いので、復旧に地中配線にしたら、と言う話題が有りました。地中配線とは文字通りに地面に溝を掘って電力線を埋めることです。柱を立ててその間に電線を引っ張るのと違って、莫大なコストがかかります。その上に、新たな契約者の為の電線の枝分かれをつくるには、掘り返して分岐させる手間が大変です。さらに地中配線は、空間に配線した場合に比べて電気が流れてゆく時のロスが増えます。地震で配線が切れたら、掘り返して繋ぎ直すのは考えるだけでも大変です。
9月と10月の2回、関東地方は大型の台風に襲われた。特に9月に東京湾から千葉に上陸した15号台風で千葉県内の配電網はズタズタに寸断されました。千葉県内の被害として、長距離用の高圧送電塔が2つ倒されるほどの強風でした。多くは家庭に近い低電圧配電線に木が倒れかかって、2000本の電柱が被害を受けました。
私たちは電信柱と呼びますが、電信とは電話線用の通信線です。電気用であれば、電気柱と呼ぶべきでしょう。でもこんな呼び名を聞いたことが無いので、ここでは電柱と呼びます。
倒れた電柱の数があまりにも多いので、復旧に地中配線にしたら、と言う話題が有りました。地中配線とは文字通りに地面に溝を掘って電力線を埋めることです。柱を立ててその間に電線を引っ張るのと違って、莫大なコストがかかります。その上に、新たな契約者の為の電線の枝分かれをつくるには、掘り返して分岐させる手間が大変です。さらに地中配線は、空間に配線した場合に比べて電気が流れてゆく時のロスが増えます。地震で配線が切れたら、掘り返して繋ぎ直すのは考えるだけでも大変です。
それやこれやで、地中配線は住宅が密集してこれ以上家が増えない様な所や、景観を重視する地域、で実施するのが良いでしょう。電柱の上には所々にトランスが乗っています。これは6600Vの配電線から周辺の家庭に向かって100Vと200Vを分岐させるためです。左上から来ている太い線は6600Vのツイスト型の電線で、配線からの漏洩磁界の少ないタイプです。直角に横に出ているのは、家庭用の100Vと200Vの配線です。左下の3組ある沢山の細い線が束ねられているのは電話用の通信線で、光ファイバーがそれぞれ何本も束ねられています。
ちなみに50Hz交流の電磁波の波長は6000kmで、東京からインドネシアとかハワイ辺りでしょうか。家で使っている50Hzの電気の1波長がハワイやインドネシアあたりまで有るので、位相がハワイと同じ、と考えると気持ちが暖かくなりませんか。