携帯電話の電磁波強度は距離の二乗に反比例、基地局の電磁波は距離に反比例
ガラケーの3Gとスマホの4G、そして将来の5Gは、変調方式(信号の作り方)に一部差が有りますが、使用時(通話時)の周波数帯は同じですから、人体に対する影響力は同じです。強い電磁波程人体に影響するとすれば、電話から出た電磁波の強度がどの様に変化するのか、知っておくと良いです。
携帯電話器から出た電磁波は空間を球形に広がり、球の表面積は距離と共に増え、広がった分だけ電磁波は弱くなります。つまり、電磁波の強さは球の表面積が増えれば逆に減って1/面積、つまり反比例します。球の表面積は4/3πr2であるので、電磁波の強度は距離の2乗に反比例することになります。
携帯基地局からの電磁波は、強い指向性のアンテナを使って電磁波を円盤の様に放射します。この結果、電磁波の強度は、円周の長さの2πrとなるので、距離に反比例します。携帯電話器は上下方向に無駄な電磁波を飛ばしてロスが多いですが、基地局は上下方向を絞って、水平方向にだけ電磁波を飛ばすので、遠距離でも電磁波強度が弱くなりません。
アンテナは送信も受信も同じに働くので、基地局は携帯電話よりも少しだけ強い電力で、充分に遠くまで電波を飛ばし、遠くにある携帯電話の電波も聞き取る事ができるのです。