能登半島地震に外国に支援要請をしないわけ
能登半島地震で、お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りすると共に、ご家族とご親族にお悔やみを申し上げます。
7日での死者は126人安否不明者210人(毎日新聞)に達し、現在3万5千人が避難生活を送っています。この支援には2万人超の自衛隊が主力となり極寒の中で救出作業を続けています。今、台湾からの支援を断ったということが話題となっています。この他にも、米英韓伊比からの支援の意向を表明しています。しかし、被災地への進入のルートが無く、支援作業団体に交通や食料、休息などの提供が必要ですが、これらを提供できるのは自衛隊だけです。これら無しで日本へ来るのは結果的に自衛隊救援活動の足を引っ張ることになります。
従って政府は支援のニーズが無いから、と支援要請をしていません。被災者の意見としても、救援や救助には経験と災害支援の定評の有る自衛隊の捜索を希望し、言葉も経験もわからない外国人救援隊にお願いをしたいとは思わないでしょう。初動時から現在まで、自衛隊しか現地入りして救援活動をしていないのは、こんな理由が有るからでしょう。自衛隊は1月5日、輸送艦「おおすみ」を能登半島先端の輪島市大川浜に派遣し、ホーバークラフトで重機を揚陸して道路整備を行いながら救援活動を開始しています。実効のある活動には、これくらいの重装備が必要です。
東日本大震災の時、米軍は早期に「トモダチ作戦」の支援活動を開始しました。原子力空母を含む24隻の海軍艦艇を沖合に停泊させて、2万4千明の兵員が飛行場の復旧や支援物資の空輸など、避難した住民の生活支援などの後方支援をしていました。これは、独自に救援活動を行う兵端能力を持っているからできることです。今回もすでに米軍の支援を要請しているとのことで、近々に活動が始まるでしょう。
台湾からの支援の申し出も同様の理由でお断りましたが、媚中思考のメディアが、これは中国に忖度したからだ、などと手柄顔でコメントしています。海外からの支援は、米軍を除いて復興段階でなら受け入れるかもしれませんが、今しばらくは受け入れることはできません。