都知事選、候補者選びは都民の罰ゲーム
東京都知事選挙が告示されて選挙運動が始まりました。56名の立候補者の内24名がNHK党から立候補しており、選挙ポスター掲示板には最大で48枚分の枠しか無いので、ポスターを貼れない候補者ができます。ところが、東京都が造ったポスターの掲示板では主要人物が中央に来ています。ポスターを貼る位置はくじ引ききまると思っていたのですが、作為的に番号が造られたようです。だれか問題にしないのでしょうか。
支持率が1位の現職都知事の小池百合子氏は、元部下だった人から学歴に嘘が有るとして公職選挙法違反で刑事告訴されています。告訴されても検察が受理するかは不明であり、裁判になっても地裁が判決を出すのが任期の半ばで、有罪でも最高裁まで控訴を繰り返せば最終的な判決は任期後になるでしょう。従って、この告訴は無意味になる可能性が大です。それでもこの問題、長期化すれば小池氏の経歴への疑問が世間に広まり、以後の政治活動にはマイナスでしょう。
支持率2位の蓮舫氏は、事前運動を地検に刑事告発されています。証拠の動画も有ることから法曹関係者からは有罪で、公職に就くことが長期間できなくなる可能性が大です。かつては「2位で良いのでは?」と言って、日本の発展を担う予算と意欲を削いできたのに、当選するには1位しかない知事の座を狙うのは自己矛盾です。副知事では駄目なんでしょうか。
支持率3位の石丸伸二氏は、安芸高田市の市長時代の女性市議からの名誉棄損の告訴で敗訴しています。また、市長選挙で印刷したポスターの費用78万円が不払いと告訴され、高裁まで敗訴しており現在最高裁で審判中です。有罪の場合はこれも公職に就けません。訴訟の費用とポスター代金の78万円を比べるだけでも、控訴するのは合理性が無く、最高裁で敗訴しても公民権は停止しないでしょうから、政治的なダメージは少ないことを見込んでいるのでしょう。
もし都知事になったら、安芸高田市の議会の調子で議会とマスコミを相手にディベートを続けるのでしょうか。ディベートは良い結論を出すよりも、議論に勝つことが目標になるので、都民にとって大事なことよりも「議会で居眠りしてはいけない、スマホでメールはいけない、議事進行の協力的でない、とか」あら捜しになるのが心配です。都議もマスコミも叩けばホコリがでるでしょうから、これだけで任期が終わりそうで心配です。
支持率4位の田母神俊雄氏は、上位3位までの候補者が告訴で抜ければ順番が回ってくるのですが、都知事の任期が終わってからでは無意味です。田母神氏は、前回の都知事選で運動員に礼金を払ったことで、公職選挙法違反の有罪になっていますが、刑期を済ませて立候補しています。
今回の問題の有る人物の中から知事を選び、今後の4年間の都政を任せることは、都民にとっては罰ゲームです。この不幸は、私たち都民が石原慎太郎と言う稀有な理想家の恩に、感謝しなかった怠惰への罪のつぐないのようです。