自民党大敗、不幸は続く
衆議院議員選挙から一夜明けて、与党の自公大敗の選挙結果が明らかになりました。
未記載の政治資金収入を裏金と称して、自民党内の政争の道具を国政に持ち込むというピンボケをした石破・岸田自民党は、256名から65名が減って191名となり4分の3に減りました。公明党は与党と言う立場が災いして、組織票が有るにもかかわらず32名から24名とこれも4分の3へと減りました。
この石破・岸田首相個人を嫌った自民党支持の保守層は国民民主党を受け皿として選び、選挙戦略が成功したこともあって国民民主党には風が吹いて、7名から28名へと4倍増しました。立憲民主党は、有権者に選ばれたわけではなく自民党にお灸を据えようとした有権者からの今回限りの票と、維新や共産などの野党の票を奪って、98名から玉石混交の議員が50名増えて148名の1.5倍に増えました。維新も共産は元々少ない人数が減ったので、大幅減と観ることが出来ます。
昨日のブログに出したように、この変化は選挙日の朝の各党指導者のコメントを見れば予想できたことです。政策論を述べていたのは、国政と減税を重視した国民民主党とれいわ新選組だけで、他はいずれも政策論なしの反自民だけで、無策の野党のコメントと議員数の増減は見事に一致しています。ただし政策論なしの立民の票が増えたのは、単に有権者が何処に投票するか分からなかったからで、これは今回だけです。
さて、今回の波乱の当選議員と落選議員は、次の総選挙ではリセットされて次の3年間へと落ち着くことになるでしょう。しかし、このリセットがいつになるのか、どの様になるのか、それらを考えてみましょう。
この“リセット衆議院選挙”は、11月7日の衆議院議員招集日に行われる首班指名で誰が新首相として選ばれるかで決まります。新首相によって、日本は石破政治を刷新してリセットへ向かうか、そうでなければリセットできずに今の悪夢が続きます。新首相として、上は高市早苗氏が就任すること、中は国民民主党の玉木雄一郎氏が、下は岸田元首相、下の下は石破前首相のまま、下下の下は立憲民主党の野田元首相です。しかし、首相の質で彼が(彼女が)選ばれるのではなく、石破首相と多数派の石破・岸田派の議員が決定権を持ち、首相は質で選ばれません。別の力学で決まるのです。
最も起こりやすいのが、下下の下の野田元首相を同じ左派志向の石破・岸田元首相が担いでしまう事です。人格と信用は無いが、権力だけは囲い込んでいる岸波首相にとっては、政策論にうるさい高市氏と玉木氏はだめで、石破氏は野党から拒否されるので、残る相手は野田元首相が率いる立憲民主党しかありません。
これはかつて大敗した自民党が社会党の村山富市氏を首相に担いだ時と同じです。この最悪の左派ポピュリズム政権は、与党と野党の第1位の政党の連立政権なので、反対勢力の数が不足で2028年まで総選挙無しで悪夢は続き、この間に日本の経済と教育と文化は崩壊するでしょう。
残念なことに、この悪夢は9月27日の自問党総裁選での岸田元首相による石破逆転劇から始まっていることであり、時間を戻せないのと同様に現在の与野党の体制では変えられません。世界の趨勢が反グローバリズム、反移民に回頭してしているにも拘らず、親中朝露の左派の野田新首相と石破幹事長は、傾きかかったこれらの国々の支援をすることで東アジアの盟主の立場を享受し、日本は没落します。
もし、立憲民主党の党首が野田氏で無かったら、立憲民主党は自民党に代わる政党としての信頼を得られず、ここまで議席数を伸ばせず、石破首相は野田氏でなければ声をかけなかったでしょう。
もし、半年前から高市早苗氏に優秀な政治と選挙の戦略家が付いていれば、総裁選で勝って解散はせず、選挙は行われなかったでしょう。
そしてもし、安倍晋三氏が暗殺されていなかったら、石破・岸田派閥などは出来なかったでしょう。
それでも、もしは有りません。野党の連立でも自公立の連立でも、悪夢の民主党政権が3年間続くことになり、日本は今最悪の未来です。
この様にならないほんの小さな希望は、党員数が28名の国民民主党が政策の是々非々と、首相交代を条件に自民党と共同してくれれば自公国で過半数に達します。(維新の会は選挙運動は自民党攻撃に終始していたので、今さら自民党と協力できません)。
首相をだれにするかをこの3党で見回せば、華の有る高市早苗氏か玉木雄一郎氏のどちらかになるでしょう。それ以外は辛気臭くてダメな上に、大半の自民党の幹部議員は家族か本人が中国にハニトラか金で尻尾を握られているでしょう。
さあ、自民党の議員さんたち、日本の国をどうする気ですか。親石破も反石破もありません。11月7日に向けて行動を始めてください。道を間違えると国民の不幸は続きます。国民には選挙だけでなく、リコールと言う手段も有りますからね。