羽根邦夫Blog

”工学博士、電磁波対策製品WAVESAFE発明者のブログ”

居座る石破茂総理大臣

 石破自民党総裁は、思ったよりも早く21日の夕方に記者会見を開いて続投を宣言しました。彼の目標は一日でも長く宗理の座に留まることであり、そのためには同じく落ち目の立憲民主党をたらし込んで自陣に引き込んで、野党団結による不信任案を可決させないことです。
 それでもこれから毎日、毎日、退陣の要求という障害が有るでしょうが、その場その場でしのげば何とかなるつもりです。そのために、前言を翻しても、前言がブーメランになっても良いから、記者会見でも、議員総会でも国会でも下野をほのめかし、適当にしのいで解散と総選挙さえしなければ、総理大臣でいられるからです。
 石破首相にとって幸いにも、立憲民主党は今回の選挙で議員数を減らしており、左派系の浮動票の支持は減っています。だからすぐに衆院選挙すれば、浮動票を参政党と国民民主党に取られてボロ負けすることが、全議員に染み渡っています。この点を脅して連立を認めさせて、弾劾と不信任案を否決させれば今年内の解散と選挙をしなくなる。という暗黒のプランです。
 また、足元の自民党議員で石破に反対なのは、衆院議員では僅かに生き残った安倍派に議員だけ、参院は下野に恐れをなして反旗は翻しません。と、大半の自民党議員はいずれも解散反対です。

 今後石破首相は生き残りのために使う裏の手段は、まずマスコミには記者会見で“退陣”という質問をさせない様に、財務省に助けてもらって堅調な経済を悲観的な表現に代えてもらい、政治に空白が起こらない様にと退陣を言わせない。それでも言う事を聞かないマスコミには、税務署に踏み込んでもらって脅しをかける。お礼は消費税減税を行わないことです。外国人問題は、外務省に少しだけ帰化の条件を厳しくする法律を作らせて、効果を過大に見せかけて実質的な影響力が無いようにする。この両方で参政党や国民民主党の圧力を減らす。
 最後に打つ手はトランプの下僕となることで、まず岸田前首相が行った様に防衛費を増やしてGDPの4%にして、トランプだけでなく保守系の国民を喜ばせて関税をさらに下げてもらい、これを実績として誇大宣伝して世論を懐柔する。さらに、トランプのATMとなって国を売り渡し、来年はトランプに国賓として来日してもらい、これを延命の最大の宣伝材料とする。
 あの不快な顔を見続けるのは嫌ですが、この様に石破首相には生き残る手段が沢山有ります。加えて問題は自民党議員達です。彼等はこの手段で石破首相と自分達が生き残れることを知っているので、決して石破総裁を攻撃することは無いでしょう。ちなみに、石破執行部が下野、つまり政権を放り捨てる、という党内の引き締めと国民をまやかすコメントが有りますが、これは野党に政治を任せるという無責任極まりない発言です。
 日本で政治を行なう実績とノウハウを持つ自民党議員の多くが、前回の衆院選で落選しており、残された自民党議員や野党議員には政権担当能力は殆ど無く、実質は官僚に政治を任せているのは、かつて経験済みの民主党の漂流政治と同じことです。結局、落選した経験者たちが当選して石破首相とその取り巻きを追い出して、新しい顔ぶれで政治を行うことが正しい方法です。
 今後自民党の議員達がどんなことをするか、何をしないか、誰が頼りになるか、政権運用の能力を誰が持つか、などきっちりと監視して自民党を含めた保守勢力を応援して、落とすべき議員は落選させる。国民はもっと自信を持ち、失われた30年を取り戻しましょう。

Copyright © 2015-2021 Hane, Inc. & Beacon Associates, Inc.