高市首相誕生に必要なのは、維新の会との連立
私の予想と願望に反して高市早苗氏が自民党総裁に選ばれました。昨年は高市氏を推していた私が、今年は小泉進次郎氏を押したのは、現在の自民党議員の大半がリベラル議員なので、こんな自民党をまとめて壊滅させるためです。しかし、高市早苗氏が総裁となっていても、衆議院議員の任期の2028年まで選挙無しで済ませて政治を行ってもらう訳にゆきません。自民党からダメ議員を淘汰するには衆議院議員選挙が必要です。
なぜならば、中国や韓国からの息のかかっている風見鶏議員では、憲法改正や防衛、外交、経済などの重要政策の実現を円滑に進めることが難しいでしょう。従って、今回の首班指名では勝ち残って首相となって早期解散をして、今後の政権に対する国民への意思表示をする機会を造ってもらいたいからです。この選挙は早いほど伸び盛りの新しい保守諸党、そして政策の無い左翼政党と、古い自民党議員の追い落とすでしょう。
首班指名選挙は衆参両院でそれぞれ行います。衆議院では1回目の選挙で上位2名に絞り、2回目の選挙で1位を首相とします。従来は、第1回目が各党の党首に投票して、2回目は連立する党の代表が首相になります。
この選挙方法で高市早苗自民党総裁が首相となるには、いくつかの関門が有ります。まず、衆議院を例とすると過半数は233名ですが、自民党は196名で過半数には37名足りません。安倍政権時代には単独過半数が可能でしたが、岸田、石破、とズルズルと2割以上を失っています。
この様に、自民党単独では過半数を取れないのですが、立憲民主党は左翼野党を結集して立民148+共産8+公明24+れいわ9で189名としても、自民党の196名に8名足りません。従って自民党は、左翼連合が第1位にならない様に、189名に国27or維35が加わることを阻止すればよいのですが、もしこの左翼連合に維新が加わるなら、維新あるいは公明の5名以上を引きはがす、あるいは国民と結束することになります。
別の見方をすれば、自民党は維新と連立すれば、231名となり勝つことが出来ます。そこで、自民党は維新を引き込むために、例えば彼等の大阪都構想の後押しを約束すればよく、左派で親中の公明党潰しの効果も造れます。国民民主と連合して222名も有り得ますが、公明党潰しと左翼連合に維新が加わることを阻止するためにも、維新です。
最後の問題は自民党内の岸波陣営からの造反です。自民党内で高市氏が本当に頼れるのは総裁選での第1回投票の46名だけで、第2回の小泉氏に投票した議員145名は完全に反高市です。この145名が首班指名で相手側候補あるいは棄権すれば、左翼連合の首相が誕生することになります。しかし、この145名は反高市に走ることは有りません。もしそうなら、彼等は左右両方から裏切者のレッテルを長い間貼られ、選挙区でも対立候補を立てられ、左派政党に移っても要職に就くことはできず、造反は有りえません。だいたいが、小心者の小泉支持者達ですから、自民党からの離党なんて考える事ができないでしょう。
それでも確率的に5名程度の長老クラスが気が違って寝返るかもしれません。その時でも、左翼連合189+5=194名、自維の231-5=226名で十分な余裕となります。
高市さん、維新の希望する大阪都構想を受け入れたらいかがですか。そして、第2回投票の185名を軸に据えて公明党に足を引っ張られることも無く、思う様に憲法改正、減税、機密保護、外交安保、などの民意に即した政治を行い靖国参拝をすればよいのです。