地球温暖化(番外編その2) 温暖化対策は経済問題
温暖化をもたらす温室効果ガスは、炭酸ガス、メタンガスが主で、この他にフロンガスも有りますが、炭酸ガスが大半です。人類はこれまで地球が蓄えてきた石油や石炭を燃やし、炭酸ガスとして放出しており、火力発電所(41%)と産業活動(25%)、そして自動車(17%)と、家庭生活(5%)のを加えれば合計で88%になり、炭酸ガスは近代生活によるものです。
中国(94億t、14兆$、6.72)
米国(50億t、21兆$、2.39)
インド(25億t、3兆$、8.27)
ロシア(16億t、1.7兆$、9.15)
日本(12億t、5.2兆$、2.21)
ドイツ(7.2億t、4.1兆$、1.74)
上の表は、炭酸ガス排出が多い順に、上位の7か国の排出量などを並べたものです。この6か国で世界の炭酸ガスの59.7%を作り出しています。数字は左から炭酸ガス(億トン)、GDP(兆ドル)、炭酸ガス排出量の対GDP比でこの数字が多いほど経、経済動上で無駄に炭酸ガスを出していることになります。日本はこの点で優等生です。原発を使わずにこの値に達しています。米国は原発の有る割に悪く、配電網が老朽化してロスが多いとのことです。エジソンが最初に商用電力網を作った国ですから、設備が老朽化しているのです。ドイツはフランスの原発の電力を購入して良い値としている小ずるい国です。ロシア、インドは発展途上です。中国は問題国で、このままの人口でGDPは上げても良いが、排出量は増やさないで欲しいのですが、これは難しいでしょう。
上の図はEDMC(一般財団法人日本エネルギー経済研究所計量分析ユニット)の出版物を出典とする、炭酸ガスの排出量をグラフ化したものです。炭酸ガスの排出総量は中国が多い。1人当たりの排出量は米国、韓国が多く、生産活動に無駄が多く、インドやアフリカ諸国はまだつつましやかです。
中国、インド、インドネシア、パキスタンなどのアジア圏、そしてブラジルの人口を合わせると、世界人口の半分近くなります。これらの国々が発展して我が国やヨーロッパ並みの生活をすると、地球大気圏内の炭酸ガス量はパンクするでしょう。これは、人々がどの様な生活を希望するのか、の経済問題です。