羽根邦夫Blog

”工学博士、電磁波対策製品WAVESAFE発明者のブログ”

都民への罰ゲームの中間結果

 ろくでもない候補者しかいない都知事選挙が終わりました。候補者とマスコミの質の悪さと言う不幸が、都民や国民には罰ゲームとして今後も続くことになります。都知事は任期が尽きれば終わりになりますが、レベルの低いマスコミを作ってしまった国民はもうしばらく罰を受け続けなければなりません。
 選挙結果は、小池氏216万票、石丸氏115万票、蓮舫氏94万票、田母神氏13万票で、投票率は前回よりも5.62ポイント上回る60.62%となりました。投票率は前回よりも1割増えており、これだけが良い傾向です。
 罰ゲームは、都知事候補者たちの政治的な目標が、都民の安全と幸福以外のことに在ったので、誰が都知事になっても続きます。都議会も同じで、知事と議会は都民のための議論をせず、ミニ国会となって対立意見と攻撃に費やしています。
 石丸氏と安芸高田市の議会はこの典型でした。石丸氏の行った市政は、議員と市長の間の個人攻撃だけで、私は彼が知事になった時の議会の崩壊を最も恐れていました。彼の公約からは、都民のための政策を議会と共に作るという創造性と具体性は無く、これは都知事立候補が国政への参加の1ステップとして考えているからです。危うく都政が彼の踏み台にされるところでした。
蓮舫氏も最善を尽くそうとしません。有名な「2番で良い」とするのは、自分にも甘いからで、都民のための努力をしないのは都民にとって不幸です。さらに、蓮舫氏の話法の特徴が断定的な言い方なのは、議会との議論を通じてよい政策に育て上げる対話能力が無いからです。都知事になったら17兆円の予算を使うのが楽しみ、と公言したのは恐ろしい事です。
かつて石原慎太郎氏は、美濃部、青島と歴代の左翼都政で大赤字となっていた都の財政を黒字にし、トラックの排気ガスの規制をするなどで環境と都民の健康改善に功績が有りました。また尖閣諸島を都が買い取ろうとしましたが、当時の民主党政権に横取りされてしまいました。その後の中国の覇権の拡張策に、自民党政権は石原氏ほどの決断力が有りません。
 小池氏や蓮舫氏にはこのような大きな政治的な活動は無理で、北欧諸国の国家予算に匹敵する都政を運営し、都と都民の生活を豊かにすることはできないでしょう。2番で良いとする蓮舫氏がやろうとしているのは、健常な大多数の都民は放っておいて、ごく少数の弱者と自称する人々の権利と生活を利用して
公金を横流しすることです。これらの人々への支援組織を作り、リベラル政党が寄生して資金源化するのが蓮舫都政の目的でした。蓮舫氏が問題なのは、自分で政策を創ることができないにも拘らず、目立とうとする努力が人一倍なことです。都知事になっていたら、幅広く公金チューチューの仕掛けを造り、都民と国民にとって最悪だったでしょう。
 2位にもなれず3位になった蓮舫氏の今後は、小池氏に敗れたのであれば言い訳ができますが、ほぼ無名だった石丸氏に敗れてマスコミだけでなく都民からも急速に忘れ去られます。次に狙うであろう衆院選挙の東京26区では松原仁氏がすでに足場を固め、人的魅力で勝っています。蓮舫氏の衆院小選挙区で勝つという悲願はかなえられそうも無く、比例代表で議員になったのでは党内での勢力は作れません。

 一方、小池氏は選挙公約破りの批判を避けて今回の公約は曖昧で、今期の都政も何もせずに過ごすことでしょう。都知事室に閉じ籠って、都民の生活とは無関係になります。その上に、都政とは無関係な新築家屋の屋根にソーラーパネルの設置義務を決めたことは、中国利権に手を染めたことを意味します。都民は最も陰湿で中国の影響を受ける為政者を戴き、罰ゲームは続きます。しかし、幸いにも今のところは、日本保守党の飯山陽(あかり)氏に国政へ出る道を断たれているので、小池氏が総理大臣となる国民の罰ゲームは起こりそうも有りません。
 加えて小池氏は、学歴詐称と、自治体首長からの出馬要請を依頼したことが公務員の地位利用とみなされて、共に刑事告発されています。立件と有罪となる可能性は後者の方が大きく、公職者としてより悪質です。もし有罪となって当選を取り消されると、次点の石丸氏も印刷費の未払いで敗訴が確定した脛に傷持つ身です。3位の蓮舫氏は事前運動の証拠が有り、上位3人がダメであれば最後に残るのは田母神氏です。どうなるか注目しましょう。

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