羽根邦夫Blog

”工学博士、電磁波対策製品WAVESAFE発明者のブログ”

全国会議員諸兄へのお願い

 今回の衆議院議員選挙のきっかけは、岸田前首相の“個人的な”不信と不人気で支持率が20%台まで減ったために辞任をしたにも拘らず、総裁選では議員たちを恫喝して石破氏を新総理大臣にしました。自民党支持者たちは党員投票を無視したこの行為に反感を持つことになりました。
 岸田前首相よりもさらに左派の石破氏は、左派メディアと立憲共産党におだてられて、民意を誤認して勝てると思い込んで解散、総選挙をしました。従って、総選挙で投票先を変えたのは自民党支持者だけで、野党支持の有権者の投票行動はこれまでと変わりがありませんでした。

 組閣において石破首相は党内の未熟な議員を幹部に採用したことが、自民党支持者たちに不信感を募らせました。さらに 党内の勢力を確保するために、議員の公認権を操作して、未記載収入金を自派の議員は事務的ミスとし、反石破の高市派の議員には裏金とレッテルを張って落選させようとしました。この措置は、国民の“自民党全体への更なる不信”となり議員数は大幅に減りました。
 この石破内閣の裏金レッテル戦術は自民党勢力を削ぐことであり、与党の議員数が憲法改正に必要な議員数の3分の2以下になる危険が有るにもかかわらず、後のことを考えずに当選数の目標を過半数以上としました。
 繰り返しますが、この当選目標は憲法改正を目指さないことであり、自民党支持者を裏切ることです。それでなくても、自民党支持者は岸田・石破氏そして菅元首相の行為に反感を持ち、自民党を彼等三人から奪うことを決心していたのです。この結果、自民党支持者の30%のコアの保守層は、小選挙区では高市派の議員と国民民主党に投票し、比例代表には参政党、日本保守党、国民民主党に投票しました。
 事実、自民党への比例代表の票数が30%以上減り、これら3党の比例票の増分と一致しました。また、残る中道の自民党支持層は、比例は従来通り自民党に、地方区は共産と維新を除いた国民民主と立憲民主党に投票をしました。これは、維新と公明は少し減り、立憲民主の比例代表と共産党の小選挙と比例代表は変化が無かったことから明らかです。

 さて、憲法改正を不可能にした石破首相は、これまでの憲法改正に反対する立場から、議員数が減ることを良しとしているでしょう。誠に信じがたい行為です。石破氏は、恩義に報いること、弱い者いじめをしないこと、嘘を付かないこと、言ったことを守ること、だらしない恰好で人前に出ないこと、の教育を親から受けていないのでしょう。学生時代に染まった共産主義から抜け出られず、生きてゆく技術は周囲の顔色をうかがい約束は守らないことのようです。つまり、彼は大人になれていないのです。こんな人物を総理大臣として選んだ多くの自民党議員も、大人になれていないのでしょう。
 これから起こる自民党内の戦いでは、高市氏らの反石破の保守系議員はこんな石破首相と東大を3回落ちた岸田前首相や、小泉進次郎や河野太郎を担ぐという間違いをした老齢の菅元首相、左派の議員達と政争をしなければなりません。ところがこの戦、石破・岸田首相は自分で考えたことが無く他人の意見でしか動けないため、高市氏は相手が毎回替わって作戦を立て難く実行してもロスが多く、乱戦が長引くでしょう。
 野党も同様で、戦いのルールを知らない石破首相の相手をするのは大変です。すり寄って来るかと思えば発言は他人に任せ、本人は隠れてしまい責任ある対応が無い。約束をしても守らないので約束ができず、審議拒否をすればこれ幸いと寝ているでしょう。戦い難い相手なのですが、放っておけば損をするのは国民です。
 今後、国会を運営するのは自民党ではなくて、自民党支持者からの票の大半を受け取った国民民主党の玉木氏です。今後の国会運営には慎重に作戦を立てて頂きたいです。参政党も保守党も同じです。石破氏は総理としての倫理と道徳心が無く、社会性と責任感を持たないので、対応に苦労するでしょうが、よろしくお願いいたします。
 私達国民も同じように、こんな総理大臣を担がなければならないのは大きな不幸です。11月11日に首班指名が行われるとのことです。国民が選んだ国会議員諸兄におかれましては、どうぞこの時にこの不幸を断ち切って下さることを切にお願いいたします。

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