羽根邦夫Blog

”工学博士、電磁波対策製品WAVESAFE発明者のブログ”

中国発表「世界中の海が汚染された」。それでも中国はサンマを取りに来るか?

 福島原発からALPS処理済み水が8月24日から今後数十年放出されます。この放出でトリチウムの濃度は、1日分なら全地球のトリチウム量の7千3百万分の1にしかならず、大洋にコップ一杯の水を捨てるようなもの、であることを昨日の朝ブログにアップしました。一方、南シナ海、東シナ海沿岸で、トリチウムを4カ所の原発から毎年534兆ベクレルを排出している中国共産党は、22兆ベクレルの放出を、「日本は世界の海を汚染している」と非科学的声明を出し、日本産の水産物の輸入を禁止しています。
 これまで、中国漁船は日本の周囲の海で、サンマ、カニ、イカ、サンゴ、と日本の海洋資源を荒らしまわっています。秋の味覚のサンマ漁は近海漁業なので、日本の漁船は100トン程度ですが、中国は1000トンクラスの遠洋漁船でやってきます。この漁船を使って、北の公海上で漁場に来る前の育ち切っていないサンマを根こそぎ獲って行くので、近年のサンマは不漁続きで1匹900円のサンマの時代です。

 現在、北太平洋のサンマ漁の漁獲枠は、日本24万2000トン、台湾19万1000トン、中国4万7000トン、ロシア6万1000トン、韓国1万9000トンと提案されています。この協定は日本の提案ですが、中国、韓国、ロシアはこれを拒否して乱獲は続きます。
 そもそもが、サンマが美味しいことを中国人と韓国人に教えたのは日本であり、台湾漁船の漁獲は中国に売るためです。日本の不漁は身から出たサビとも言えます。また、中国の乱獲を日本が抑えられないのは、クロマグロ漁で日本漁船が世界中で乱獲をした前歴が有るからです。結局は日本の農水省はだらしが無くて、中国漁船は今年も漁場を荒らしに来るかと思っていました。ところが、この度の中国共産党のお達しは日本の農水省の代わりに中国漁船が来るのを抑えるかもしれません。
 漁場の三陸、北海道沖は、福島沖を流れている黒潮の通り道です。中国漁船はそこで漁をして、中国国民はそこで獲れたサンマを食べるのでしょうか。福島原発の24倍のトリチウムを排出している南と東シナ海の魚も食べるのでしょうか。中国共産党はトリチウム汚染魚禁止のお達しを、国民にも出すのでしょうか。どれほど国民に影響できるのか、党の統治力に注目しましょう。

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