羽根邦夫Blog

”工学博士、電磁波対策製品WAVESAFE発明者のブログ”

お正月の美味しいお餅

 第2次大戦後、昭和のお餅は“のし餅”と呼ばれる、つきたてのお餅を平らに伸ばしたものでした。庶民はこのお餅を長方形に切って使ったわけです。平らな餅は関東地方の風習のようで、関西では柔かいお餅を柔らかいうちに丸めたお餅とのことです。このお餅、通常は和菓子屋さんが蒸かしたもち米をミンチで砕いて造るものでした。
 このミンチで作るお餅、つき過ぎで何となく偽物扱いされていたようで、本物は蒸かしたもち米を臼でついた物でした。さてこの臼でついたつきたての柔かいお餅を、餡子やきな粉、もしかすると大根おろしと納豆、などで食べることは、1年に1回の暮れのご馳走でした。しかも、このつきたての柔かいお餅を食べることが出来たのは、成功者の象徴でした。つまり、地主や会社社長などの、臼を用意し、もち米を蒸かし、餅をつく屈強な若者を集めることが出来る財力を持つ者の特権でした。
 しかし、昭和の終わりころ30年以上前に私の家は松下製の“餅つき器”を買いました。この餅つき器、洗ったもち米と水を入れておくと、自動で蒸かして熱々のお餅を造ってくれます。成功者でなくてもつきたてのお餅を食べられます。ミンチで砕くのではなくて臼でつくのと同じ原理で、つき具合によって、まだお米の粒感を残せるものから、スライムの様にねっとりしたものまで調節可能です。
 私と違って、家内は歴代の下町育ちで、親戚にも浅草で商売をしている者もいました。従って、家内は餅のつき方にうるさくて、嚙み切るときにサクッと切れることが大事で、見た目には粒がのこるが、口の中では粒が当たらない、というつき方を良しとしています。関西風のつき過ぎたお餅、関西のお餅はお菓子用のつき過ぎのスライムと思っています、と違って焼餅やお雑煮でお餅がべたべたせず、器の中でしっかりと形を保っているのが大事です。

 これは東芝製ですが同じ構造でしょう。モーター物の御三家の東芝製なのでおすすめです。2合~1升が炊けるので、恐らく我が家のと同じでしょう。そこそこの値段がしますが、2合なら一人で1回でたべきれるでしょう。1升なら4人家族で丁度良いでしょう。
 造ったお餅は保存できます。ただし、保存するにはつきたての時にプラスチック製の使い捨て手袋を使い、ボールに入れた水で手を冷やしながら小分けして、ラップに包んで雑菌が付かない様に封じ込めます。つきたてはほぼ100℃なので、そのままラップしてしまえばカビが生えずに半年くらいは持ちます。
 それと、臼でつくお餅は、杵の当たる場所を手で返しながらつきます。この時手が熱いのと、杵にお餅が付かない様に手水(てみず)と言って手に水をひたしながら餅を返します。この結果、お餅は水っぽくなり温度も冷えてしまいます。しかしこの餅つき器は手水を使わずに最後までつくので、水っぽく無くてしっかりとしたお米100%のお餅を造れ、むかしの臼でつくお餅よりも美味しく作れます。
 食べる時は電子レンジ加熱でほぼつきたてになります。オーブントースターで焦がせば、海苔餅も可能です。昔はお大尽と家族のたべものだったのが、現在は2万円台でもっと美味しいです。お正月でなくてもお餅は1年中楽しめます。是非お試しあれ。

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