ハリスCNNインタビュー失敗、支持率が失速
8月29日にカマラ・ハリスとティム・ウォルズ共和党候補の立候補後初めてのTVインタビューをCNNで行いました。CNNは左派最筆頭のTV局で、インタビュアーは同局のハリスに好意的な女性でしたが、ハリス候補は一挙に支持を失いました。質問内容は、国境の壁への対処、シェールオイルの再採掘と環境問題についてなどでしたが、回答と発言が支離滅裂となりCNNの司会者もこの失敗をカバーできませんでした。
このインタビューで世論調査に変動がおきて、中立性と信頼性の高い激戦7州での世論調査では、ラスムッセンリポートと左派マスコミ筆頭のニューヨークタイムスが共にこれまでのハリス優位からトランプが1%優利と逆転しました。
さらに、金銭が絡むので将来を読む点で信頼性が高い選挙での候補者の勝利掛け率は、8月中の一時期はハリス優利でしたが、インタビューでの失敗が影響したのか9月2日に同点となり、9日現在ではトランプが10%優利となっています。この図を下に示します。
この勝利掛け率は、選挙と言うテーマなので本人の発言や行動で敏感に変化します。最新の9月9日の勝利の掛け率はハリスも47.6%有り、トランプとの差の10%ではまだトランプの勝利が確定とは言えません。それに対して、ラスムッセンリポートの世論調査結果は、実際の選挙での投票率となるので、大統領選挙では1%違っても選挙人を総取りできます。これは、もし現在投票をすればトランプが勝ちハリスが負けることを意味します。
いずれにせよトランプ対ハリスのディベートは現地時間の今日10日に行われます。話術と論理的な思考が劣り、政策はトランプの案をコピーしているハリスは、独自で政策を創りディベートに慣れたトランプと対決します。この結果が大半が左派の米国の新聞各社の世論調査にどの様に反映されるかと、日本にも影響することなので注目しましょう。