羽根邦夫Blog

”工学博士、電磁波対策製品WAVESAFE発明者のブログ”

イスラエル・イラン戦争とG7

 6月13日未明にイスラエル空軍がイランの重要施設を爆撃し、これに対応してイランが超音速ミサイルなどで報復攻撃を行い、交戦中です。今のところの戦況は、先制攻撃が有利の法則に従ってイスラエルが優勢ですが、戦いが長期化すれば人口や資源がわずかで、友好国が少ないイスラエルがジリ貧になることは目に見えています。早期決着が出来なければ、イスラエルは徐々に不利になるはずです。
 そもそもが、放っておけばそれなりに地域は安定して数年間は無事に過ごせるはずだったイスラエルが戦争を開始したのは、ネタニヤフ首相が極端な武闘派であることと、裏で米国と欧州のディープステートと、ウオール街のユダヤ資本家及び軍需産業が暗躍したからでしょう。戦争を起こさせない勢力のトランプの賛同者はまだ世界には少ないのです。
 イスラエルのイラン攻撃の目標は、核兵器の製造拠点である、としています。しかし、これは毎度のことです。かつて米国はリビヤに難癖を付けて国境を侵して攻撃のきっかけを作り、空軍力で指導者のカダフィー大佐に核兵器開発をやめさせたことが有ります。これがシドラ湾事件ですが、この結果、カダフィー大佐は失脚して殺されました。さらに、イラク戦争でも、フセイン大統領が大量破壊兵器を製造している、という言い掛かりをつけて、結局は無かったにもかかわらず殺しています。今回のイスラエルによるイラン攻撃の理由も、核兵器の製造施設の破壊、として軍需施設、石油精製施設、軍隊高官を多数殺害しました。ただし今回は、イランの指導者のハメネイ師の殺害をトランプ大統領が止めさせた、との非公式情報が有りますが、そうかもしれません。
 ご存知のように、米国の覇権主義者集団のディープステートはCIAが国外、FBIの上層部達が国内での情報工作を行っていました。彼等は、DOGEによって組織と工作方法を暴かれ、USAIDの解体で資金流通を止められてはいますが、未だ強い影響力を残しています。現在開催中のG7メンバーはイタリアのメローニ氏と米国のトランプ氏を除いてはディープステートの支配下にある首長であるため、トランプは挨拶だけして記念撮影もせずにさっさと帰国してしまいました。
 トランプにとって、ウクライナもイスラエルも勝とうが負けようがどうでも良いので、G7首脳たちと喧嘩したり、不利な言質を取られない様に帰ってしまうのが利口です。米国抜きではG7は何も決められませんから、ウクライナ支援もパレスチナ支援も決められず、今回のG7は流会状態です。石破首相も不要なウクライナや韓国への支援や協力を約束させられないうちに、さっさと帰ってきてもらいましょう。

 現状で、日本として望むのは、ディープステートの戦争継続政策で経済と内政が瀕死状態の米国が、ウクライナにもイスラエルにも関わらず、太平洋の安定化に力を入れることです。太平洋の西岸には、中国とロシアが大量の核兵器と運搬手段を保持し、北朝鮮は戦術核弾頭を量産中です。米国は通常兵器も核兵器も数が不足しており、優位なのは兵器の運搬手段だけです。
 トランプの任期中に臨むのは、中露朝の核兵器に対抗できるだけの弾頭を米国が準備することと、この運搬に台湾と日本が協力できる体制を作り、抑止力を手に入れることです。

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