ベセント財務長官の来日とトランプ・習近平会談
米国のベセント財務長官が、トランプ大統領の訪中の2日前に来日しました。カウンターパートである片山財務大臣に合う前に、表敬と称して高市首相を訪問しています。今回の訪問の目的は、親日のベセント長官がトランプ大統領が習近平主席と会う前に、日本の意向と西太平洋の最新情勢をトランプ氏が欲したからではないかと思います。

トランプ氏にとって、中国との経済問題は独自にディールする資料と知恵と人材を使って処理できます。しかし、盟友の安倍晋三氏を失って、心を許せるアジアの政治と外交についての助言を求めることが出来るのは、高市早苗氏しかいません。
今日からトランプ・習会談が行われます。これまでトランプ氏はウクライナとイランに手一杯で、最も機微を要する対中国外交とアジア・太平洋情勢についてを考えることが出来なかったでしょう。そこで、訪中の2日前に親日のベセント氏を送り込んで、最新の習近平の情勢と、中国・アジア・太平洋情勢を聞いたのではないでしょうか。
これに備えて、高市首相は直前にアジアの経済の要のベトナムと、太平洋の安産保証の要のオーストラリアを訪問しています。これは、トランプからアジアとインド太平洋の情勢分析を事前に行っておいて欲しい、との依頼に応えている様に観えます。
今回のトランプ訪中がどのような結果をもたらすか、トランプが期待するウクライナと特にイランへの中国の関与はうまくは行かないでしょう。さらに、中国との貿易問題は、経済的に疲弊している中国からの利益は少なく、結局は米国からの持ち出しが多くて進展しそうにありません。しかし、この一連の準備を迅速に行ったことと、高市・トランプの親密な意思の疎通が産まれたことは、日本とアジアにとって好ましいことです。
