EVが売れないのは使い難いから
大手マスコミは、脱炭素を正しいと信じてEVを押し、エンジンが付いているという事で燃費が良く発生するCO2の少ないHVさえも否定しています。各国政府はこの脱炭素圧力で、EVに多額の補助金を与えてきましたが最近は販売目標に達していません。そこで、中国BYD社は日本市場向けに軽自動車ラッコを投入しましたが、これも売れていません。このEVが売れない原因は、EVが使い難いからです。

この理由は、電気工学の原則に基づくもので、リチウムイオン電池や、今後使われる全固体電池が原因では無く、充電設備に関わることです。
BYDのラッコを例にしましょう。まずラッコの電池容量は、廉価型が22.4kWhで高価格型が35.84kWhです。一般家庭でラッコを電池容量の30%分で近所の足替わりで使うとすれば、公表された電費9km/kWhから廉価型で70km、高価型で110km走行できて、家庭での夜間充電が可能です。
しかし、ちょっと遠出をして東京から箱根へ往復200kmの場合、22.4kWh車では202km走行可能のはずですが、多分途中で充電をしなければ帰れません。35.84kWh車でも時速120kmで飛ばせば走行抵抗が大きくなって、電池不足で帰って来れません。

そこで使うのがパーキングエリアや道の駅にある公共の充電設備です。これらの充電器が1回に使える30分間の充電時間で充電できるのは、10kW充電器で45km走行分で、1回充電で何とか帰って来れます。箱根以遠では、運よく150kW充電器に当たって75kWh充電できなければ、帰宅するまでに10kW充電器で何回も充電ストップが必要です。
この充電特性は、リチウムイオン電池でも全固体電池でも同じで、充電器の能力が充電時間を律速するからです。全固体電池は5分間で80%充電可能が売り文句ですが、この大電力を短時間で充電するには莫大な電流供給量が必要となります。もし100kWhの電池を積んだ新型EVを5分間で80kWhだけ充電するには、960kWhの能力を持つ充電器が必要で、現状の150kW型の6.4倍、つまり一般家庭96軒分の電力容量です。
この電流を供給するには、並みのPAや道の駅では無理でしょう。100kWの固体電池を充電するには、普通の150kW充電器で40分かかりますが、30%残で早めに充電を始めれば30分で済みます。お分かりでしょうか、全固体電池が急速充電可能と言っても充電時間を律速するのは充電器の大きさであり、充電の面倒くささは充電器の能力が決めるのです。
PAや道の駅で充電器は駐車場の一等地を占有しガソリン車やHVには差別です。充電機器は自治体や企業が負担し、電力は電力会社や日本国が供給しています。EVメーカーと使用者は、日本のインフラに費用負担をかけているのです。ガソリンにはガソリン税が有るように、道路補修や発電所建設のためのEV用電力税を作るべきで、車検時に走行距離税として徴収すれば可能です。
結局、EVが持つとされる可能性は役に立たず、実用性は悪く、地震や天災ではEVは役立たずです。私は気候温暖化理論は捏造であり、脱炭素は根拠の無い努力目標で、EV化は中国とEUの政略なのでEV衰退は科学的に当然と思っています。そんなわけで、中国国内のEVの過剰生産と、VWとメルセデスが大量解雇者を出していることに、同情はしていません。世界中に危険な古いリチウムイオン電池をバラまき、エンジンと言う工業技術をないがしろにした彼等には、使用済み電池の処理と言う責任を持ってもらうのが当然です。
