バイバイ！　パンダ

　上野動物園にいる、日本で唯一（二？）の双子のジャイアントパンダの雄のシャオシャオと雌のレイレイが来年1月下旬に中国へ返還されます。パンダを日本に連れて来ることに熱心だった二階俊博さんが最後で、中国に向かって尻尾を振る政治家はいません。
　日本国内はそれでなくても熊騒ぎで困っています。熊猫の和名を持つパンダは年間で数千万円の飼育費以外に、中国に１頭当たり１００万ドル（１．５億円）を払わなければなりません。昔の様にパンダをみて喜ぶ子供たちが沢山いるならば、支払う意味は有りますが、実は喜ぶのはパンダに思い入れが有る大人たちです。子供たちには怠惰なパンダよりも動きの有る動物を見せた方が喜ぶでしょう。

動物園に行ってもパンダ舎にはあまり人がいません。寝てばかりいて姿を見せないパンダ。観れるか観れないかのパンダよりも、上野動物園にはもっとたくさんの動物がいます。パンダは珍獣とは言えなくなったありふれた動物です。国の無駄使いを止めるだけでなく、中国との政治的な腐れ縁を切るためにも、パンダはこれからずっと不要です。