湯豆腐
春になってしまい湯豆腐は季節外れですが、連休中に今季最後の湯豆腐を食べたいと思っています。家族がいるので、自分の好み通りの湯豆腐にしてもらうのは難しいですが、湯豆腐は豆腐以外は何も入れない方が豆腐のかおりが引き立って美味しいです。浅い鍋に水を張り、昆布を入れてゆっくりと温度を上げて出汁を取り、沸騰しはじめたら火を弱めて一口サイズの豆腐をいれ、沸騰をさせずに火加減をするのが良いです。普通は鍋ものは多人数で囲んだ方が美味しいですが、湯豆腐だけは小鍋立てと言って小さな鍋で自分のペースで食べるのが美味しいです。
つけ汁は、湯呑に醤油と薄く切った長ネギと鰹節を沢山入れて鍋の中に立てておき、豆腐を食べる時にネギと鰹節を薬味として使います。つけ汁はぽんすにア サツキ(浅葱)ともみじおろしを加えたもの、生醤油、醤油と出汁で割ったゴマダレ、などお好みでどうぞ。私は醤油と薄く切った白ネギと鰹節の薬味が好きで、少し暖まってネギの匂いが飛んだのが好きです。

昭和30年頃の我が家の冬の食事では、真鱈の切り身と湯豆腐の鍋をよく食べました。鱈の切り身にネギと鰹節の薬味はよく合いましたが、10歳前後の私には脂っ気がなくて不満でした。この歳になって豆腐と真鱈も合うので、最初は豆腐だけでお酒を飲み、後半に鱈と白菜を入れて食事にするのも良いな、と思っています。鱈に合うのはもみじおろしとポンスですね。
さて私ごとになりますが、皆様死ぬ前の食事に何を食べたいかお決めになっていますか。私はこの豆腐だけの湯豆腐と、うなぎのかば焼きと決めています。勿論これから、食べたいものが変わるかもしれませんが、やはり昔から食べている和食が良いですし、コハダのシンコのような季節外れもいけません。湯豆腐は冬の食べ物で、うなぎは夏です。それでもこの両方、最近はいつでも食べることが出来るので、家族に迷惑をかけずにこの2つを頼む事が出来るでしょう。
