米中会談に打ち込んだ高市首相のくさび
9月24日、習近平主席が望んだ国賓待遇を米国は彼に与えました。搭乗機からレッドカーペットででむかえ、21発の礼砲を撃ち、3軍の儀仗兵の隊列の間を歩くことが出来ました。と、ここまでは習近平主席は良い気持ちだったでしょう。
この最高のもてなしの裏には、米国からの冷笑が影に潜んでいたことにお気づきになったでしょうか。まず搭乗機はボ-イング747型で、搭乗機はF-22、F-16、F35などの新型戦闘機の列線の前に駐機させられ、栄誉礼の最中にはB-1爆撃機の低高度のフライパスの轟音で耳をふさがれました。このB-1は歓迎の意味でしたら、もっと低高度を低速の編隊で飛んだはずですが、今回は単機で排気口の炎を見せながら高速で駆け抜けて、礼儀よりも軍事的な脅しでした。写真は轟音で駆け抜けた爆撃機を二人が目で追っているところで、トランプは国歌への敬礼中に気を散らされた格好です。まあ、国歌よりも「Sound of freedum」ですね。
これは首席が英国訪問の際に女王の晩さん会で、席を便所の通路に置かれた時に匹敵する嫌味であり、軍事的な脅しです。

そして会談の結果と言えば、米国各紙は「進展なし」と要約しています。これは2日前にトランプ大統領を急遽訪問し、35分間の会談をねじ込んだ高市首相の“必死の”工作で、中国の望む関税の削減も米国製石油の輸入拡大は行われず、日本の願う台湾援助の制限は起きませんでした。
米国の望む貿易拡大はすでに昨年約束してあった80兆円を超える日本からの投資をこの数週間前に見える形で提示し、米国からのLPG輸入を増やしてトランプを儲けた気にさせています。米国のもう一つの望みのレアアースの輸入拡大は、短期的には世界中からレアアースをかき集めており、長期的には南鳥島の採掘を提示したことでしょう。
トランプの望む中間選挙向けの業績は、2ヶ月引き伸ばしておいて、タイミングを計って引き出されることでしょう。習近平主席訪問の準備工作は、日米で周到に用意されていたようです。
